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英国・米国・日本の年内接種にも、答えのない韓国政府…「海外に行って接種する」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官

英国が8日(現地時間)、世界で初めて新型コロナウイルスワクチン接種を始めた中で、米国や日本なども年内に接種が始まるという外信の報道が相次いでいる。韓国政府は8日、アストラゼネカ、ファイザー、ヤンセン、モデルナ4カ所のワクチンを購入したと発表した。だが「韓国はいつ接種が始まるのか」という質問に対して十分納得できるような回答はなかった。

朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は「アストラゼネカワクチンが来年2~3月に入ってくる。外国がワクチン接種をした2カ月間見守って副作用などを見て接種するのが望ましい」と話した。しかし、アストラゼネカはまだ治験第III相が進められているところだ。外信ではアストラゼネカワクチンが年内に米国食品医薬局(FDA)の承認を受けることができない可能性が高いという報道が出ている。

治験第III相を終えて実際に接種が始まったか、あるいは近く始まるのはファイザー、モデルナワクチンだ。だが、政府はファイザー、モデルナワクチンは購入物量だけを確定した。これら製薬会社が自社ワクチンを韓国にいつ回してくれるか分からない状況だ。


このため政府内ではアストラゼネカワクチンの購入に集中して油断していたのではないかという話が出ている。ある政府消息筋は「アストラゼネカワクチン委託生産施設が国内にあり、保管・流通の長所が大きく、事前購入に注力してきたのは事実」としながら「ところがファイザー、モデルナが開発スピードを出して注目されると、難しい状況に陥った」と吐露した。

パンデミック(感染病大流行)状況でワクチン確保は見えない戦争だ。2009年新型インフルエンザの時にこれを経験した。

それでも福祉部は「急いで事前購入契約を結ぶと愚を冒しかねない」とし「慎重でなければならない」と繰り返し説明した。政府が前金が吹き飛んでもワクチン購入に積極的に取り組むと立場を変えたのが11月初めごろだ。だが、米国、日本などはファイザー、モデルナワクチンの事前購入契約をすでに終わらせていた時だ。

ファイザー、モデルナからワクチン物量を確保したものの、いち早く契約書を交わした国に比べて韓国はワクチン供給でどうしても順番が後ろになる。英国は来年4月、コロナを克服して正常に戻ると自信を持つ。そのころ韓国は接種を始めることもできない可能性がある。

政府は接種時期に対して毅然と、明確に話すことができなくて「ファイザー、モデルナワクチンはまだ安全性・有効性を担保することはできない。ワクチン接種は慎重でなければならない」という点だけを強調している。まるでイソップ童話の「すっぱい葡萄」を地で行くような姿だ。

「英国はワクチンの副作用を知らずに購入したというのか」「来年、日本に行って接種してくる」というコメントも次々と上がってくる。

ワクチンを一日でも先に接種することがコロナ終息を操り上げる道だ。K防疫で世界模範になったとしても、コロナ終息が遅れるのではないかという心配が、そのまま心配だけには聞こえない。



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