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韓国首都圏の重症患者病床12個だけ、ソウル「コンテナ病床」を緊急設置(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

慶北大学病院音圧集中治療室の重症患者診療。[写真 大邱広域市]

先月23日、80代女性Aさんが新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染してソウル市内のある公共病院に入院した。持病で高血圧を病んでいるうえにリウマチ性疾患で薬を長期服用していたAさんは入院10日ぶりに人工呼吸器が必要な状況に急速に悪化した。だが、該当病院は重症度の高いAさんを治療する余力がなかった。結局、5日国立中央医療院に急いで患者を転院する他の病院を探してほしいと求めた。

国立中央医療院(以下、医療院)のコ・ウンシル中央応急医療状況室長(救急医学科専門医)は8日「当時ソウル医療機関7カ所に重症患者が使用可能な病床があることが確認されて転院を依頼した。だが、全部患者を受け入れることはできない状況だという回答が戻ってきた」と話した。「海外から入国する重症患者を受けることにして病床を提供することが難しい」「人工呼吸器が足りない」「重症患者の面倒を見る人材が足りない」などの理由からだ。

感染者が毎日600人前後に達し、重症患者が急増することで病床不足が現実になっている。京畿道(キョンギド)には重症患者専門担当治療病床が1カ所だけで、ソウルも8カ所でぎりぎりだ。このため、ソウル感染者の65%が感染翌日に入院する状況に達した。ソウル市は急いでコンテナ病床の用意に出た。2、3月に大邱(テグ)と似たような状況になっている。


首都圏の新型コロナ重症患者全員を総括する国立中央医療院中央応急医療状況室はこのごろ、毎日のように病床確保に力を入れている。

一日新規感染者が500~600人ずつあふれた今月初めから重症患者が急増した。重篤・重症患者は先月30日76人から1週間が過ぎた8日現在134人に、60人近く増えた。

重症患者の病床も早く消耗している。先月30日新型肺炎の重症患者を直ちに受け入れられる病床は全国に66個が残っているが、7日基準で43個に減った。新型コロナ流行の中心地である首都圏はさらに深刻だ。現在残っている重症患者病床が12個だけだ。ソウル8個、仁川(インチョン)3個、京畿1個だ。大田(テジョン)・忠南(チュンナム)・全南(チョンナム)・慶南(キョンナム)・慶北(キョンブク)など5市道は確保した病床が使用中なので使える病床がない。「虚数病床」も少なくない。政府の集計には入らないが、実際には患者が使用できない所だ。


韓国首都圏の重症患者病床12個だけ、ソウル「コンテナ病床」を緊急設置(2)

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