冨田浩司駐韓日本大使
産経新聞はこの日、複数の政府関係者の言葉を引用して「政府は杉山晋輔駐米大使を交代し、後任に冨田浩司駐韓国大使を充てる方向で調整に入った」と報道した。
また、冨田氏の後任には相星孝一駐イスラエル大使が就任する見込みだとも伝えた。
2018年1月駐米大使に着任した杉山氏は、トランプ政府と日本の関係強化に力を注いだとの評価を受けている。菅義偉首相は米国の政権交代に合わせて杉山氏を退任させるのが適切だと判断したとみられると共同通信は分析した。
冨田氏はバラク・オバマ政権時期、駐米公使や外務省北米局長を務めた「米国通」と言われている。
1981年東京大学法学部卒業と同時に外務省に入り、駐韓・駐英公使を歴任した。オバマ政権時期である2009年に外務省北米局参事官、駐米公使を務め、その後外務省北米局長と駐イスラエル大使を経た。
冨田氏は昨年6月に大阪で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議の業務を引き受けた。その後、同年12月に駐韓大使に着任した。日本国内では徴用被害者訴訟問題など悪化した韓日関係を改善するのに努力したという評価を受けている。
共同通信は、今回の人事案が確定すれば、冨田氏は昨年10月に就任した駐韓大使から異例の横滑りとなると伝えた。
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