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日本、韓半島を細かく観測…新型通信衛星打ち上げ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の新型データ中継衛星(DRS)はレーザー光を利用して大容量データを高速で伝送する。 [宇宙航空開発研究機構(JAXA)]

日本が新型の軍・民兼用通信衛星を打ち上げた。この衛星が正常に作動すれば、日本は北朝鮮を含む韓半島(朝鮮半島)をさらに詳細に偵察する能力を備える。

日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、29日午後4時25分ごろ、鹿児島県の種子島宇宙センターから新型通信衛星がH2Aロケットで打ち上げられた。三菱重工業が開発したH2Aロケットは2段液体エンジン搭載ロケット。この日まで計43回打ち上げて一度しか失敗していないほど優れている。




日本の新型通信衛星は軍・民兼用の光データ中継衛星(DRS)。日本が低軌道(高度200-2000キロ)に乗せた情報収集衛星(IGS)と地形観測衛星(ALOS)のデータを地球に伝送する役割を担う。

IGSは軍事目的の偵察衛星。現在、日本は地上の天気に関係なく偵察する合成開口レーダー(SAR)衛星5基と高性能デジタルカメラと赤外線センサーで高解像度写真を撮影する電子光学(EO)/赤外線(IR)衛星3基の計5基のIGSを運用している。ALOSは環境保護や資源開発用の民間観測衛星。

張泳根(チャン・ヨングン)航空隊航空宇宙・機械学部教授は「DRSは簡単に言えば宇宙のサーバー衛星」とし「IGSやALOSはすべて低軌道で一日に何度も地球を回るため、日本にある地上基地局との交信時間が短く、高容量データを受けるのに限界がある。このため新型通信衛星は静止軌道(高度3万6000キロ)でIGSやALOSのデータを受けた後、これを日本に送る」と説明した。

日本はすでにDRSを保有していた。2002-17年に「こだま」というDRSが宇宙で通信中継任務を遂行した。しかしこの衛星は日本が本格的なDRSを製作する前に試験的に打ち上げたものだ。

新型DRSは宇宙航空開発研究機構(JAXA)の光衛星間通信システム(LUCAS)を搭載している。このシステムは電波ではなくレーザーで1秒に1.8ギガビット(Gb)のデータを送受信できる。新型DRSを通じて高速で大容量の情報を得ることができるということだ。したがって日本の韓半島偵察能力がさらに向上すると分析される。

これに先立ち日本は6月の閣議で、IGSを10基に増やし、米国と共に弾道ミサイル探知・追跡衛星を開発することにした。名分は「北朝鮮の核・ミサイル対応」だ。

日本は1998年に北朝鮮が発射した長距離ロケット「テポドン1号」が日本上空を通過すると、「宇宙の平和利用原則」に背きながら軍事偵察衛星を打ち上げた。

一方、韓国はまだ偵察衛星を1基も保有していない。2021年-23年に5基(SAR衛星4基、EO/IR衛星1基)の偵察衛星を打ち上げる計画だが、新型コロナウイルス感染症の影響で最初の衛星打ち上げ日程が大きく遅れる可能性が高い。



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