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LG化学、中国で生産するテスラの「モデルY」にバッテリー納品

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

電気自動車トップのテスラが3年ぶりに発売した電気SUVの「モデルY」。普及型電気自動車であるモデル3と部品の75%を共有する。[写真 テスラ]

LG化学が中国で生産するテスラ「モデルY」のバッテリー供給会社に決まった。LG化学はすでに中国製のテスラ「モデル3」にバッテリーを納品しているが、モデルYまで確保し、中国と日本の企業とのバッテリー競争で一歩リードすることになった。

20日のバッテリー業界によると、LG化学は来年初めに中国で発売する中国製テスラ 「モデルY」にバッテリーを供給する。今月初めに中国工業情報化部が発表した来年の新車商品リストにモデルYが含まれたが、この車に使われるバッテリーはNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)正極材を採用した円筒形バッテリーと確認された。

業界ではこのバッテリーを作れる企業がLG化学と日本のパナソニックだけという点から、中国最大のバッテリー企業であるCATLの脱落を予想してきた。LG化学が来年発売するモデルYの供給企業と確認され、LG化学がテスラの最大バッテリー供給会社に浮上するだろうという見通しも出ている。


モデルYはテスラが発売した2番目の低価格型電気自動車だ。モデル3と部品を75%共有するが車体が大きいクロスオーバー車のため重量が2トンになる。車重が大きいため効率が高いバッテリーを使わなくては走行距離を増やせない。CATLの主力バッテリーであるリチウムリン酸鉄(LFP)バッテリーはLG化学のリチウムイオンバッテリーと比較するとエネルギー密度が低く、1回の充電での走行距離が短い。モデルYにCATLのバッテリーを搭載しても性能をまともに出すのは難しいという意味だ。

だがCATLがLFPバッテリーの性能を高め走行距離がリチウムイオンバッテリーに劣らない製品を量産しており、これからは大量受注を壮語しにくいという見通しも出ている。あるバッテリー業界関係者は「テスラがモデル3の一般モデルにはCATLのLFPバッテリーを、モデル3の長距離モデルとモデルYにはLG化学のNCMバッテリーを搭載することにしたが、その後の発注では別の選択をするかもしれない」と話した。

バッテリー業界ではモデルYのバッテリー供給量と関係なく9月のテスラバッテリーデーで明らかにした次世代バッテリーでテスラとLG化学の関係がさらに密接になるとみている。テスラはバッテリーデーで電源供給装置とバッテリーの間のタブを除去し、バッテリーセルの回路や配線をなくしたCTP方式の次世代バッテリー開発計画を出した。

米テスラ専門メディアの「テスララティ」は先月、「LG化学の次世代円筒形バッテリーフォームファクターがテスラの次世代バッテリーである4680バッテリーと似ている。テスラとLG化学の関係がさらに密接になるだろう」と予想した。

LG化学は今回のモデルYへのバッテリー供給で激しくなる世界のバッテリー市場で重要な拠点を設けることになった。モデルYの発注量は金額的に大きくはないが、これまでパナソニックやCATLと主に取引していたテスラとの関係を進展させられるからだ。

LG化学は世界最大の自動車メーカーであるドイツのフォルクスワーゲン、米国最大の自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)にも自動車用リチウムイオンバッテリーを供給している。



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