2032年11月。ソウルに住むイ・ジヨンさんは午前9時に釜山(プサン)で開かれるフォーラムに参加するため1時間前に家を出た。先ごろ開通した時速1200キロメートルの超高速真空列車に乗れば釜山まで20分以内に到着できるためだ。ソウル地下鉄2号線市庁駅から江辺(カンビョン)駅まで行く時間で釜山まで行けるようになったのだ。
このような想像が十数年以内に現実になるものとみられる。韓国鉄道技術研究院は11日、超高速列車「ハイパーチューブ」を17分の1サイズに縮小して作った空力試験装置で時速1000キロメートル以上の速度を確認したと明らかにした。縮小型走行試験だが高いスピードを出す可能性があることを確認したという意味がある。
◇地上で飛行機より速く移動可能
ハイパーチューブとは真空に近い0.001気圧以下の状態のチューブに時速1200キロメートルの列車を投じて走らせる交通システムだ。空気抵抗を最小化できるため「夢の輸送手段」とも呼ばれる。現在の高速鉄道は時速600キロメートル前後の速度の壁を乗り越えられずにいる。車輪とレールが接触して生まれる摩擦力と、高速走行時に増加する空気抵抗問題を解決できていないためだ。だが真空と似た状態で宙に浮いたまま動く列車はこの問題を一度に解決できる。通常国際線航空機の飛行速度が時速800~1000キロメートルである点を考慮すると、地上で国際線航空機の速度より早く移動できるようになるのだ。
技術研究院は実際の大きさの17分の1サイズのチューブ空力試験装置を世界で初めて開発した。これまで海外で開発された試験装置は圧力を1気圧まで引き下げることだけ可能で0.001気圧の亜真空状態を実現するのは難しかった。その上これは今後実際のハイパーチューブ開発時にもチューブ内部圧力などを決める基本技術として使える。技術研究院は早ければ2022年にも実証研究に着手し、約10年間で実際に人が乗れるトラックと車両を開発する計画だ。技術研究院のナ・ヒスン院長は「ハイパーチューブは地域統合を加速化する超高速陸上交通新技術。第4次産業革命時代に超連結未来社会を前倒しできるようになるだろう」と説明した。
◇ヴァージングループ「ハイパーループ」の有人走行に成功
ハイパーチューブは2013年に電気自動車会社テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が提案した「ハイパーループ」のような概念だ。空気がないチューブの中を走ることで摩擦と空気抵抗を克服するという概念は同じだ。ただしハイパーループは車両の下から空気を吹き出して車体を浮かし、ハイパーチューブは磁石のN極とS極の互いの反発し合う力を利用するという違いがある。
最も先行する企業のひとつである米国のヴァージンハイパーループは8日にネバダ州にあるテスト用ループで初めての有人走行試験に成功した。ヴァージンハイパーループは英国の変わり者富豪として知られるヴァージングループのリチャード・ブランソン会長が率いる会社だ。ハイパーループの有人走行試験が成功したのは今回が初めてだ。
この日の走行にジョシュ・ギーゲル技術担当最高責任者(CTO)とセーラ・ルシアン旅客体験担当取締役が参加した中で時速172キロメートルの最高速度を記録した。ルシアン氏は「走行距離が短く加速が速く感じられた。吐き気がしたり体に反応はなく、ジェットコースターのような感じもなかった」と話した。ヴァージンハイパーループは2025年までに安全認証を受けた後、2030年から商業運転に入る計画だ。現在試験トラックで時速387キロメートルまで達成しており、最終目標速度は時速1080キロメートルだ。
このような想像が十数年以内に現実になるものとみられる。韓国鉄道技術研究院は11日、超高速列車「ハイパーチューブ」を17分の1サイズに縮小して作った空力試験装置で時速1000キロメートル以上の速度を確認したと明らかにした。縮小型走行試験だが高いスピードを出す可能性があることを確認したという意味がある。
◇地上で飛行機より速く移動可能
ハイパーチューブとは真空に近い0.001気圧以下の状態のチューブに時速1200キロメートルの列車を投じて走らせる交通システムだ。空気抵抗を最小化できるため「夢の輸送手段」とも呼ばれる。現在の高速鉄道は時速600キロメートル前後の速度の壁を乗り越えられずにいる。車輪とレールが接触して生まれる摩擦力と、高速走行時に増加する空気抵抗問題を解決できていないためだ。だが真空と似た状態で宙に浮いたまま動く列車はこの問題を一度に解決できる。通常国際線航空機の飛行速度が時速800~1000キロメートルである点を考慮すると、地上で国際線航空機の速度より早く移動できるようになるのだ。
技術研究院は実際の大きさの17分の1サイズのチューブ空力試験装置を世界で初めて開発した。これまで海外で開発された試験装置は圧力を1気圧まで引き下げることだけ可能で0.001気圧の亜真空状態を実現するのは難しかった。その上これは今後実際のハイパーチューブ開発時にもチューブ内部圧力などを決める基本技術として使える。技術研究院は早ければ2022年にも実証研究に着手し、約10年間で実際に人が乗れるトラックと車両を開発する計画だ。技術研究院のナ・ヒスン院長は「ハイパーチューブは地域統合を加速化する超高速陸上交通新技術。第4次産業革命時代に超連結未来社会を前倒しできるようになるだろう」と説明した。
◇ヴァージングループ「ハイパーループ」の有人走行に成功
ハイパーチューブは2013年に電気自動車会社テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が提案した「ハイパーループ」のような概念だ。空気がないチューブの中を走ることで摩擦と空気抵抗を克服するという概念は同じだ。ただしハイパーループは車両の下から空気を吹き出して車体を浮かし、ハイパーチューブは磁石のN極とS極の互いの反発し合う力を利用するという違いがある。
最も先行する企業のひとつである米国のヴァージンハイパーループは8日にネバダ州にあるテスト用ループで初めての有人走行試験に成功した。ヴァージンハイパーループは英国の変わり者富豪として知られるヴァージングループのリチャード・ブランソン会長が率いる会社だ。ハイパーループの有人走行試験が成功したのは今回が初めてだ。
この日の走行にジョシュ・ギーゲル技術担当最高責任者(CTO)とセーラ・ルシアン旅客体験担当取締役が参加した中で時速172キロメートルの最高速度を記録した。ルシアン氏は「走行距離が短く加速が速く感じられた。吐き気がしたり体に反応はなく、ジェットコースターのような感じもなかった」と話した。ヴァージンハイパーループは2025年までに安全認証を受けた後、2030年から商業運転に入る計画だ。現在試験トラックで時速387キロメートルまで達成しており、最終目標速度は時速1080キロメートルだ。
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