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バイデン当選後の韓半島情勢…「韓日関係にはどのような影響があるか」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--米中葛藤の中で韓国が取るべき立場は。

尹永寛「米中関係が対決的な方向に向かう状況で、韓国のポジションを考えるとき、2つのことを念頭に置かなければならない。一つ目は韓国だけがそのような位置に陥ったわけではないこと、二つ目はタイミングが重要だということだ。今すぐに米中のうち一つを選択してどちらかにつかなければならない時ではない。バイデン政府になれば、1年以内に民主主義首脳会議を開催するものとみられる。そこに参加して、米国と連携する姿を見せながらも、韓米同盟のターゲットを中国などではなく韓半島に限定する方向に持っていかなくてはならない」

魏聖洛「バイデン氏は中国問題を優先的に扱い、同盟である韓国に立場表明を明瞭にするよう求める圧迫が相当あるはずだ。それなら日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)およびクリーンネットワークなど、米中戦略競争状況に対するわれわれの立場を決めておくべきではないだろうか」


--バイデン時代、南北関係はどのように解決を図るべきか。

金聖翰氏「北核問題に対して、バイデン氏とトランプ氏の違いは、ボトムアップ式かトップダウン式かのアプローチ方法の違いだ。バイデン氏の周辺には基本的に素晴らしい専門家が多くいるため、ボトムアップ式を選ぶだろう。ところが金正恩(キム・ジョンウン)氏はハノイ首脳会談以降、自身の立場(部分的非核化と核心5つの国連決議解除の交換)を変える意思が全くない。その点では、バイデン政府も同じような立場を堅持するものとみられる」

尹永寛「北朝鮮問題がバイデン政府で後回しになれば、北朝鮮の挑発の可能性が相当ある。おそらくバイデン政府は北朝鮮核問題に対して二国間ではなく多国間的に接近するだろう。北朝鮮と二国間交渉をして結果は出たものの、北朝鮮がこれを守らなければ、米国の立場が難しくなり、米国に対する信頼度が落ちるだけだと思う」

魏聖洛氏「米朝関係が、バイデン就任後、相当期間これといったことが起きない公算が大きい反面、北朝鮮は対南断絶状態に対しては態度を変える可能性がある。米国を挑発しながらも、韓国側に対しては接触を広げようとする動きがあるかもしれない。韓米同盟に関連し、防衛費分担金を除き、他のイシューはやや難しくなると考える。世間ではバイデン氏が執権すれば在韓米軍縮小問題がなくなるように考えているが、米国がグローバル次元で軍事力を再配備するということは誰も否定できない。それは政権とは関係なく進められる国防総省の教理だ」

--韓日関係にはどのような影響があるだろうか。

魏聖洛氏「韓日関係に関連し、バイデン氏が上院議員時代に話したことを伝えながら韓国のほうが有利なように一部メディアが報道しているが、これは大きな間違いだ。今回の大統領選挙でバイデン氏がトランプ氏を攻撃するときも『韓日関係を放置した』と言って攻撃した。バイデン氏は今後は放置せずに介入すると考えられるが、おそらくわれわれ韓国を圧迫するだろう。われわれが先に徴用問題に対して解決法を出して先制的に解決していくことが技術的・戦略的によい。それでこそ『日本との関係も解決したが、第三者(中国)を責めるの良くない』と言うべきことも言えるようになる。日本との関係をそのままにしておけば、われわれが身動きできる幅が狭まる」

金聖翰氏「韓日協力は米国にとって超党派的イシューだ。中国や北朝鮮問題に対処するために韓日米共助が必要だという立場だ。同盟国の連合と民主主義の連合を強調するバイデン氏の立場では、戦う可能性がある同盟国は韓国と日本だとみている。韓国政府が解決策を先制的に出さなければならない」


バイデン当選後の韓半島情勢…「韓日関係にはどのような影響があるか」(1)

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