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「日本に搬出された『百済微笑菩薩』、必ず取り戻すべき」=韓国国政監査

ⓒ 中央日報日本語版

「百済金銅観音菩薩立像」(百済微笑菩薩)

韓国文化財庁が7世紀の百済仏教遺物「百済金銅観音菩薩立像」(百済微笑菩薩)を取り戻すための手続きを中断したという主張が提起された。

李炳勲(イ・ビョンフン)議員(共に民主党)は国会文化体育観光委員会の国政監査で、「文化財庁は価格問題で交渉が決裂した2018年以降、『百済微笑菩薩』を取り戻すための手続きを事実上中断している」と明らかにした。

百済微笑菩薩は1907年に忠清南道扶餘郡窺岩面(プヨグン・キュアムミョン)の寺跡から2点が発見された。1点は国宝第293号に指定され、現在は国立扶餘博物館に所蔵されている。別の1点は日本人収集家によって日本に搬出された。学界では日本に搬出された百済微笑菩薩が国宝第293号よりも繊細で美しいと評価されている。


国立中央博物館と文化財庁は鑑定額を反映した「百済微笑菩薩」の返還金額として42億ウォン(約3億8600万円)を提示したが、所蔵者側では3倍以上の約150ウォンを希望しているという。文化財庁は42億ウォン以上は執行できないという立場だ。所蔵者側が希望する金額と108億ウォンの差がある。

李議員は「この遺物を含め、今後必ず返還されるべき国外の文化財があるのなら、文化財保護基金法に文化財返還項目を追加する法改正をしてでも必ず買い取るべきだ」と主張した。

鄭在淑(チョン・ジェスク)文化財庁長は「2018年の交渉で日本の所蔵者と文化財庁が遺物の価値を評価し、その差が大きくて保留となったが、その後も引き続き努力してきた」とし「まず所有者側と直接対面して価格を確認する過程が必要」と答えた。



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