海外での少女像設置は日本強占期の従軍慰安婦の被害を伝え、女性に対する戦争犯罪を防ごうとの趣旨で米国ロスアンゼルス近隣のグレンデール市、バージニア州アナンデール市などに相次いで設置された。だが、2018年12月28日、フィリピン・ラグナ州サンペドロ市に設置された「平和の少女像」がその2日後の同月30日に撤去されたことに続き、今回はベルリン市当局が撤去を要求し、少女像設置が各地で困難にぶつかっている。サンペドロ市の場合、在フィリピン日本大使館が「非常に遺憾。日本政府の立場 とも相容れない」と外交的圧力を加えると、市当局が撤去決定を下した。アナンデール市に設置された少女像は、日本の圧迫で公共場所を確保するうえで困難を強いられ、結局、韓国人建物主が提供した敷地に設置された。
今回もベルリン少女像をめぐり日本政府は全方向の外交に出た。茂木敏充外相が今月1日、ハイコ・マース独外相との電話会談で、少女像の撤去を要請し、続いて在独日本大使館もベルリン当局に撤去要請を伝えた。日本政府は少女像問題を慰安婦被害者という人権問題ではない、韓日間外交的衝突に変えようと試みた。