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「ありがとう」と12回話し、「面目ない」と自責…最高尊厳金正恩の涙

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は10日の朝鮮労働党創建75周年記念閲兵式の演説で「ありがとう」と「感謝する」という表現を12回使った。

特に対北朝鮮経済制裁と新型コロナウイルス、台風と水害によるいわゆる三重苦の中で困難を経験していることに対し、「面目ない」と話すなど、低姿勢を見せた。金委員長は演説の最中は最上級の尊称を使ったりもした。

◇新型コロナウイルス勝ち抜いた人民に「ありがとう」連発


金委員長はこの日午前0時、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場での演説で、「今日この席に立てば何から話そうかとあれこれと考えてみましたが、真に人民に打ち明けたい心のうち、真情は『ありがとうございます!』の一言につきます」としながら感性的な姿を演出した。

続けて「何よりもまず、今日このように、みなが、全ての人民が無病息災であることを本当にありがたく思います。一人の悪性ウイルス被害者もなく、みなが健康であってくれて本当にありがとうございます」と話した。

金委員長は「世界を恐怖におとしいれている悪性の伝染病からこの国の全ての人をついに守り抜いたというこの事実、この感激の喜びに目がかすみ、みなさんの健康な姿を見ると、『ありがとうございます』という言葉以外に言うべきことがありません」とした。

金委員長は演説の最後にも「尊敬する全国の人民と皆さん! 本当に、本当にありがとうございます」として繰り返し感謝を強調した。

◇人民軍将兵には「申し訳ない」…遺憾示す

金委員長は新型コロナウイルス防疫と水害復旧などに大規模に動員され最も大きな役割をしてきた軍将兵に向けても数回「感謝する」という言葉とともに「すまない」として遺憾を示したりもした。

彼は「特に今年、予想外に出くわした防疫戦線と自然災害復旧戦線で人民軍将兵が発揮した愛国的かつ英雄的な献身は、誰しも感謝の涙を流すことなしには対することができません。それであまりにもすまなく、この栄光の夜を彼らと共にできないので心が痛みます」と強調した。

金委員長はまた、「自分たちに与えられた災害復旧建設の任務を完遂しても、愛するわが家がある平壌ではなく、進んでまた他の災害復旧地域に足を向けた愛国者たち、当然この席にいるべきわれわれの中核、私の最も頼もしい首都党員師団の戦闘員にも戦闘的鼓舞と感謝の挨拶を送ります」ともした。

◇「人民生活厳しく面目ない」姿勢低く

特にこの日金委員長は続けて国家的困難について言及して「面目ない」と公開的に発言することもした。最高尊厳の無欠性で代弁されてきた北朝鮮の最高指導者の地位を考慮すれば極めて異例な発言だ。対北朝鮮制裁と自然災害など外部要因のせいにしたりしたが経済失敗を認めて責任にも言及したのだ。それだけ北朝鮮の住民が置かれたた状況が深刻という傍証とも読み取れる。

彼は「全人民の信頼を得て、金日成同志と金正日(キム・ジョンイル)同志の偉業を継承して、この国を導いていく重責を担っていますが、まだ努力と真心が足りず、わが人民は生活上の困難を脱することができずにいます。天のようで海のようなわが人民のあまりにも厚い信頼を受けるだけで、ただの一度も満足に応えることができず、本当に面目ありません」とした。



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