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「四面楚歌」の中国外交…「習近平訪問」カードで韓国が突破口になるか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(左)、中国の習近平国家主席(右)

中国外交が四方をすべて敵に包囲された「四面楚歌」状態に陥っているのではないかという話が北京外交界に出回っている。米国は世界各地で「中国共産党反対」という「火」をつけて回っている。だが、中国は現在、この火を消す「消防外交」に汲々としている状態だという。中国の王毅国務委員兼外交部長の10月の訪韓推進もこの消防外交の一環とみることができる。10月初め、先に訪韓する米国のマイク・ポンペオ国務長官が「反中戦線」への参加という火をつけていくとしたら、王毅国務委員が直ちに消火器を持って現れるということだ。

◆四面楚歌の中国外交

「中国叩き」に集中している世界最強米国との関係は新冷戦状態で、破綻の一歩手前だ。人口大国インドとは6月から死傷者が発生するなど武力衝突状況に近い。中国が注力していた欧州および日本も背を向けている。シャルル・ミシェルEU(欧州連合)常任議長は25日、国連総会の一般基調演説で「欧州は中国と価値を共有していない」と話した後、香港での国家保安法通過と新疆ウイグル族に対する中国の人権侵害問題を取り上げて中国を圧迫した。一時期薫風が吹いていた日本との関係は、4月の習近平国家主席の訪日が取り止めになってから逆風が吹くようになった。日中間の領有権紛争の火種となっている尖閣(中国名・釣魚島)諸島海域での緊張が高まっている。


香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の28日の報道によると、中国は2017年11月から2019年3月までの17カ月516日の間に227回にわたり問題の海域に進入した。ところが2019年4月から今年8月までの17カ月519日間には456回だった。2倍以上に増えたといえる。それだけ日中間の緊張が高まっているのは自明だ。中国とASEAN(東南アジア諸国連合)関係も穏やかなものではない。SCMPは26日の報道で、オオカミのように激しい中国の「戦狼外交」がASEANの国々を次第に米国主導のインド太平洋戦略に合流させていると指摘した。習主席が最も大切にしていたロシアとの関係が微妙になっているのも注目するべき部分だ。両国は表面的には友情を誇示しているが、今年6月中印衝突以降、ロシアがインドに戦闘機の販売を拡大して中国の反発を買っている。中国インターネット空間には「敵と戦っているが友が敵に刃物を渡せばどうなるのか」というコメントが投稿された。ロシアを批判したのだ。特にロシアが最新の地対空ミサイルシステム「S-400」の販売を中国には先送りしてインドには急ごうとしているため中国の怒りを買っている。


「四面楚歌」の中国外交…「習近平訪問」カードで韓国が突破口になるか(2)

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