血も涙もない残酷な独裁者、権力の力を知る賢い若者…。トランプ米大統領が描写した金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の顔だ。
AFP通信は11日、ワシントンポストのボブ・ウッドワード編集局次長がトランプ大統領をインタビューして出版する予定の新刊『怒り(Rage)』の内容を入手して報道した。ウッドワード氏はトランプ大統領と18回会ってインタビューした内容を基に本を書いた。
ここには2013年に粛清された金委員長のおじ張成沢(チャン・ソンテク)氏の頭のない遺体が北朝鮮の官僚に公開されたという内容も出ている。
ウッドワード氏とのインタビューでトランプ大統領は「(金委員長は)私にすべてを話した」としながら張成沢氏の事例を挙げた。「彼がおじを殺した後、遺体を北朝鮮の幹部が利用する建物の階段に置いた。切られた頭は胸の上に置いた」としながらだ。
トランプ大統領が金委員長との親交を誇示するために誇張した可能性を排除することはできないが、張成沢氏の処刑方式に言及したという報道は今回が初めてではない。昨年にもワシントンポストはトランプ大統領が支持者の会合で張成沢氏処刑後の様子を生々しく描写したと報道したことがある。AFPは「トランプ大統領がそれだけ金委員長と親密な仲という点を見せようとしたものとみられる」と伝えた。
一時北朝鮮の権力ナンバー2に挙げられた張成沢氏は石炭関連の利権介入問題がふくらみ2013年11月ごろに逮捕され粛清された。北朝鮮メディアは同年12月12日に張成沢氏が国家転覆陰謀の犯罪により特別軍事裁判で死刑宣告を受けた直後に刑が執行されたと報道した。
処刑方式に対しては高射砲などを利用したという説があったが、北朝鮮は一度もこれを公式に確認していない。北朝鮮は翌年金委員長の代表的な統治治績として核・経済並進路線、長距離ロケット発射とともに張成沢氏処刑を挙げることもした。
トランプ大統領はウッドワード氏とのインタビューで昨年2月のハノイでの2回目の米朝首脳会談で寧辺(ヨンビョン)をはじめとする5カ所の核施設を放棄するよう要求したという内容も再確認した。
北朝鮮はハノイでの会談で寧辺核施設廃棄と国連安保理対北朝鮮制裁5件の解除を対等交換しようと提案したが米国は拒絶した。
この本では、トランプ大統領が金委員長に「ひとつ(寧辺)では役に立たず、ふたつでは役に立たない。みっつも役に立たず、よっつもだめだ。いつつはできる」と話したと描写された。
これに対し金委員長は「寧辺は北朝鮮で最も大きい(核施設がある)場所」と反論したが、トランプ大統領は再度「あなたが持っているもので一番古いものだ」と再反論したという。
金委員長がこれに対し追加的な譲歩を提案せず、トランプ大統領は「あなたは取引を成功させる準備ができていなかった」として「ノーディール」で会談場を出た。金委員長は衝撃を受けた様子だった。
昨年6月30日に板門店(パンムンジョム)でサプライズで韓朝米会合が行われた後に韓米合同演習が再開され、金委員長が親書を通じトランプ大統領に不快感を示したという内容も新たに明らかにされた。
トランプ大統領は会合2日後に金委員長に手紙を送り、米国大統領として北朝鮮の地を初めて踏んだ所感を明らかにした。「あなたの国を踏むことになったことは光栄だった。あなたの核兵器の荷を減らせ。ビッグディールをしよう」と金委員長に催促した。
板門店会合はハノイでの交渉決裂後に止まった米朝対話を再開するための会合だったが、数週間後に韓米合同演習が再開され、金委員長はトランプ大統領に手紙を送り不快感を表現したという。
トランプ大統領がウッドワード氏に見せた金委員長の親書には「私は(合同演習で)明確に機嫌を損ね、この気持ちをあなたに隠したくもない。私は本当に、非常に不快だ」という内容が書かれていたとAFPは伝えた。
一方、トランプ大統領は10日にミシガン州での選挙遊説で「金正恩は別のタイプの人で非常に賢い」と言及した。
トランプ大統領はこの席で「私が北朝鮮と会うことを批判する人もいるが、戦争をするよりは良い。私は北朝鮮に何も譲歩しなかった」と強調したとボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。
AFP通信は11日、ワシントンポストのボブ・ウッドワード編集局次長がトランプ大統領をインタビューして出版する予定の新刊『怒り(Rage)』の内容を入手して報道した。ウッドワード氏はトランプ大統領と18回会ってインタビューした内容を基に本を書いた。
ここには2013年に粛清された金委員長のおじ張成沢(チャン・ソンテク)氏の頭のない遺体が北朝鮮の官僚に公開されたという内容も出ている。
ウッドワード氏とのインタビューでトランプ大統領は「(金委員長は)私にすべてを話した」としながら張成沢氏の事例を挙げた。「彼がおじを殺した後、遺体を北朝鮮の幹部が利用する建物の階段に置いた。切られた頭は胸の上に置いた」としながらだ。
トランプ大統領が金委員長との親交を誇示するために誇張した可能性を排除することはできないが、張成沢氏の処刑方式に言及したという報道は今回が初めてではない。昨年にもワシントンポストはトランプ大統領が支持者の会合で張成沢氏処刑後の様子を生々しく描写したと報道したことがある。AFPは「トランプ大統領がそれだけ金委員長と親密な仲という点を見せようとしたものとみられる」と伝えた。
一時北朝鮮の権力ナンバー2に挙げられた張成沢氏は石炭関連の利権介入問題がふくらみ2013年11月ごろに逮捕され粛清された。北朝鮮メディアは同年12月12日に張成沢氏が国家転覆陰謀の犯罪により特別軍事裁判で死刑宣告を受けた直後に刑が執行されたと報道した。
処刑方式に対しては高射砲などを利用したという説があったが、北朝鮮は一度もこれを公式に確認していない。北朝鮮は翌年金委員長の代表的な統治治績として核・経済並進路線、長距離ロケット発射とともに張成沢氏処刑を挙げることもした。
トランプ大統領はウッドワード氏とのインタビューで昨年2月のハノイでの2回目の米朝首脳会談で寧辺(ヨンビョン)をはじめとする5カ所の核施設を放棄するよう要求したという内容も再確認した。
北朝鮮はハノイでの会談で寧辺核施設廃棄と国連安保理対北朝鮮制裁5件の解除を対等交換しようと提案したが米国は拒絶した。
この本では、トランプ大統領が金委員長に「ひとつ(寧辺)では役に立たず、ふたつでは役に立たない。みっつも役に立たず、よっつもだめだ。いつつはできる」と話したと描写された。
これに対し金委員長は「寧辺は北朝鮮で最も大きい(核施設がある)場所」と反論したが、トランプ大統領は再度「あなたが持っているもので一番古いものだ」と再反論したという。
金委員長がこれに対し追加的な譲歩を提案せず、トランプ大統領は「あなたは取引を成功させる準備ができていなかった」として「ノーディール」で会談場を出た。金委員長は衝撃を受けた様子だった。
昨年6月30日に板門店(パンムンジョム)でサプライズで韓朝米会合が行われた後に韓米合同演習が再開され、金委員長が親書を通じトランプ大統領に不快感を示したという内容も新たに明らかにされた。
トランプ大統領は会合2日後に金委員長に手紙を送り、米国大統領として北朝鮮の地を初めて踏んだ所感を明らかにした。「あなたの国を踏むことになったことは光栄だった。あなたの核兵器の荷を減らせ。ビッグディールをしよう」と金委員長に催促した。
板門店会合はハノイでの交渉決裂後に止まった米朝対話を再開するための会合だったが、数週間後に韓米合同演習が再開され、金委員長はトランプ大統領に手紙を送り不快感を表現したという。
トランプ大統領がウッドワード氏に見せた金委員長の親書には「私は(合同演習で)明確に機嫌を損ね、この気持ちをあなたに隠したくもない。私は本当に、非常に不快だ」という内容が書かれていたとAFPは伝えた。
一方、トランプ大統領は10日にミシガン州での選挙遊説で「金正恩は別のタイプの人で非常に賢い」と言及した。
トランプ大統領はこの席で「私が北朝鮮と会うことを批判する人もいるが、戦争をするよりは良い。私は北朝鮮に何も譲歩しなかった」と強調したとボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。
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