台風１０号「ＨＡＩＳＨＥＮ（ハイシェン）」が最も接近した午前９時、釜山（プサン）には雨の被害が相次いでいる。釜山東莱区（トンネグ）の温泉川（オンチョンチョン）と東区（トング）の東川（トンチョン）には氾濫の危機が迫っているほか、至るところで車両浸水や土砂流出などの被害が発生した。

７日午前７時３１分、釜山江西区智士洞（カンソグ・チサドン）の美音（ミウム）トンネル付近の土砂が流出して、昌原（チャンウォン）～釜山間の道路が全面的に統制された。また北区（プック）クァンドッ物産前も土砂流出により高速道路の進入区間が全面的に統制され、この一帯に深刻な渋滞が続いた。

釜山警察庁によると、午前９時１５分基準で道路５３カ所が統制中だ。巨加大橋（コガデギョ）・南港（ナムハン）大橋・釜山港大橋・乙淑島（ウルスクド）大橋・広安（クァンアン）大橋と禹長春（ウジャンチュン）地下道路、民楽橋（ミンラクギョ）～プルジオ、院洞橋（ウォンドンギョ）～安楽（アンラク）ＳＫアパート、スヨン橋　、蓮安橋（ヨンアンギョ）、セビョン橋、山城路（サンソンノ）、梵魚寺（ポモサ）山行道、鼎冠産団路（チョングァンサンダンノ）などが浸水によって統制された。この日午前３時から台風警報が発効した釜山は１時間に３０ミリの雨が降っている。午前８時基準で、累積降水量は金井（クムジョン）１６６．５ミリ、東莱１３７ミリなどを記録している。


洛東江（ナクトンガン）河口堰はこの日午前６時１０分を基準に、完全に開放された。まだ亀浦（クポ）大橋は注意報発令まで水位にいくらか余裕はあるが、院洞橋は関心段階を越えて注意報発令まで水位がいくらも残っていない状態だ。東川と大淵川（テヨンチョン）も水位が上昇して地方自治体が住民に車両の移動と非難を勧告している。東区関係者は「東川の子城台（チャソンデ）アパート一帯は水が太ももまで上がってきた」とし「東川に水がちゃんと排水されないことから各地で浸水被害が発生している」と話した。

強風と降水で９時１５分基準で、警察に３２６件の被害が届け出られている。安全措置２１２件、信号機故障８８件、交通不便２３件、停電３件だ。特に釜山南区龍湖洞（ヨンホドン）一帯の５８０世帯余りに停電が発生し、住民が大きな不便を強いられている。

事故も相次いでいる。午前８時３０分ごろ、釜山鎮区開琴本洞（プサンジング・ケグムボンドン）では、土砂崩れによって住宅の入口が埋まり、人命救助を要請した６８歳男性が救助隊員によって救助された。午前６時２９分、東莱区温泉洞のある陸橋エレベーターが停電で止まり、内部に閉じ込められた５７歳男性が救急隊員に救助された。台風１０号が最接近した釜山は、この日午後３時ごろから雨が弱まりはじめ、午後９時には多くの場所で雨が止む予定だ。