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バッテリー訴訟戦、韓国初の判決でLG化学の軍配を上げた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

LG化学の職員がリチウムイオンバッテリーを確認している。[写真 LG化学]

LG化学がSKイノベーションと繰り広げている「バッテリー特許権紛争」の前哨戦で機先を制した。

ソウル中央地裁民事合議第63-3部(裁判長イ・ジンファ)は27日、SKイノベーション(以下SK)がLG化学(LG)を相手取って起こした「特許侵害関連訴え取下げおよび損害賠償訴訟」で原告の敗訴を判決した。この日の判決は両社が米国で起こしているバッテリー訴訟から派生した件だ。LGは「昨年4月、SKが自社の人材を抜き出して営業秘密を侵害した」としてSKをアメリカ国際貿易委員会(ITC)に提訴した。また、9月にはITCとデラウェア州連邦地裁にSKが米国で販売した車両に搭載されたバッテリーに関連した計5件のバッテリー特許を侵害したと訴訟を起こした。すると、SKも翌月である10月、ソウル中央地裁にLGが提起した特許侵害訴訟の中で対象特許1件はかつて両社が「問題にしないことで」合意したことを破棄したものだとして訴えを取り下げてほしいと訴訟を起こした。両社が2014年「分離膜特許(KR 775、310)に対して国内外でこれ以上争訟しない」ことで合意したが、LGがこれと同様の米国特許でITCに訴訟を提起して合意を破棄したということだ。SKは訴訟取下げ請求とともにLGを相手取って合意破棄にともなう計10億ウォン(約9000万円)の損害賠償金も請求した。

だが、この日裁判所は「SKとLGの2014年10月合意内容にLGの米国特許に対する不提訴の理由が含まれているとみることはできない」と判断した。「特許の独立と属地主義原則により米国で起こした訴訟と韓国での訴訟対象は別」というLGの主張を受け入れたものだ。


今回の判決が今日10月5日、最終決定を前にしたITCの決定に影響を及ぼす可能性は小さいというのが大方の見方だ。ただし、バッテリー訴訟戦と重なった韓国初の判決ということから大きく注目された。



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