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アパートの同じラインで8人感染…感染経路のミステリー=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
集団感染が発生したソウル九老区(クログ)アパートの新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大経路がトイレの換気口と推定されるという地方自治体の調査結果が出て注目される。だが、保健当局と専門家たちは「換気口だと判断するのは早い」として可能性が低いという立場だ。

九老区は26日午後7時基準で管内のあるマンションで8人の感染者が発生したと明らかにした。このアパートは計13階で1988年に建てられた。問題は、廊下式であるこのアパートの同じ棟の1~5階、つまり階別に1世帯ずつ5世帯で感染者が発生したという点だ。感染者が発生した世帯は同じ階の20世帯の中で同じラインだった。つまり、101棟の101・201・301号で、低層3階と高層2階の5世帯で集団感染が発生した。

九老区は「トイレの換気口を通じて感染したと推定して換気口の環境検体検査と全面消毒を行った」とホームページに公開した。だが、ともに疫学調査を実施したソウル市は他の可能性を提示した。ソウル市関係者は「同じラインだけで感染者が発生したということからエレベーターや空調機などと感染経路を推定している」と話した。感染者どうしでの密接接触した情況は現在までないという。


イ・ソン九老区庁長は「疫学調査の結果が出てこそ正確な原因が分かることができえるが、同じ階に20世帯余りが居住する廊下式アパートで特定号のラインだけで感染が発生したので換気口を原因とみている」と話した。彼は「どこかつながらなければ感染することができない構造で、換気口の調査が必要だ」と話した。

疾病管理本部関係者は「疫学調査官が調査を始めた」として「換気口と断定するには多くの証拠が必要だ。いくつかの可能性がある経路の中の一つであるだけだ。これを原因にしてあらかじめ推定してしまえば、誤解の余地がある」と話した。彼はエレベーター感染の可能性について「空気のように漂うわけではないため、感染者が触ったところを触れば感染の可能性がある」として「全く違う経路が確認されるかもしれない」とした。

専門家たちも「換気口を通した感染事例が今まで国内にはなかった」として可能性が薄いという見方を示した。高麗(コリョ)大学九老病院感染内科のキム・ウジュ教授は「2003年香港でSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した時、アパートのトイレの換気口を通じてウイルスが広がり世界的にも話題になったことがあるが、国内は香港のような喚起口の連結システムでないから可能性が小さい」として「換気口を共有するかはアパートの構造を分析しなければ分からないだろう」と話した。

翰林(ハンリム)大学江南聖心(カンナム・ソンシム)病院感染内科のイ・ジェガプ教授も「換気口に広がることは容易ではない」として「他の接触があるか調べる必要がある」と話した。

このアパートでは23日初めて感染者が発生して以来24日にこの感染者の夫A氏と子供が感染した。その後、5人がさらに陽性と判定されて累積感染者は8人に増えた。この日午後5時を基準にアパートの住民430人が検査を受けて現在2人が陽性、244人が陰性と判定された。この日、A氏の職場である衿川区(クムチョング)のある工場でも職員19人が感染した。

一方、新規感染者は3日間で再び300人台になった。疾病管理本部中央防疫対策本部は26日0時を基準に新規感染者は320人増えて総累積感染者は1万8265人になったと明らかにした。



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