22日午後釜山市内のホテル前で徐薫国家安保室長と楊潔チ中国中央政治局委員が会談を終えた海雲台海水浴場を眺めて対話している。[写真 青瓦台写真記者団]
徐薫(ソ・フン)国家安保室長は22日、中国の楊潔チ中央政治局外交担当政治局委員と会談しこのように合意したと青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官が書面会見を通じて明らかにした。
姜報道官は「訪韓時期など具体事案に対しては外交当局間で持続して協議していくことにした。中国側は『韓国は習主席が優先的に訪問する国』という点を確認した」と説明した。
釜山市内のホテルで開かれたこの日の会談は午前9時30分から4時間にわたり続いた。徐室長と楊委員は午後1時30分から1時間50分にわたり昼食をしながら協議を継続した。
双方は▽新型コロナウイルス対応協力▽高官交流など韓中関心懸案▽韓半島(朝鮮半島)問題と国際情勢など幅広い主題をめぐり虚心坦壊な対話をしたと姜報道官は伝えた。
合わせて▽自由貿易協定(FTA)2段階交渉加速化▽東アジア地域包括的経済連携(RCEP)年内署名▽新南方・新北方政策と一帯一路の連係協力モデル事業発掘▽世界貿易機関(WTO)事務局長選挙など多国間分野協力も議論された。
双方は今年韓国が議長国の韓日中首脳会議の年内開催の必要性についても協議した。
姜報道官は「韓日中首脳会議を契機に李克強首相の訪韓が実現すれば、韓日中3カ国関係だけでなく、韓中関係の未来指向的発展に大きく寄与するだろうということでも意見が一致した」と伝えた。
会談では韓半島情勢を含んだ地域と国際問題についても議論され、特に双方は韓半島平和プロセスの進展過程で韓中両国間の戦略的疎通と協力の重要性に対して共感したと姜報道官は説明した。
徐室長は「韓国政府が韓半島平和プロセス進展に向け外交的努力を継続していくだろう」と強調し、楊委員は「今後も韓半島非核化と平和定着に向け持続的な疎通と協力をしていくだろう」と話した。
楊委員は最近の米中関係現況と中国側の立場を説明し、徐室長は米中間の共栄と友好協力関係が北東アジアと世界の平和と繁栄に重要だと強調した。
楊委員は早期に中国を訪問してほしいと徐室長を招請し、双方は外交チャンネルを通じてこれを協議していくことにした。
徐室長は新型コロナウイルスが流行する状況でも両国が迅速通路新設・拡大運営など交流・協力回復と発展に向け共同努力を継続していると、航空便増便とビザ発給対象者拡大などが速やかになされるよう努力してほしいと求めた。
姜報道官は「今回の楊潔チ委員の訪韓は新型コロナウイルス流行後の中国高官の初の訪韓。韓中間の高官対面疎通を通じ両国間の交流・協力を回復し活性化していこうという両国間の意志を再確認する契機になった」と話した。
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