Able C&Cは既存のMISSHAの売り場にアピュー・スティラなど計23ブランドを加えてMISSHAプラス売り場を公開したと18日、明らかにした。[写真 Able C&C]
一時700店を上回っていたミシャの売り場は昨年末550店に減った。今年に入っては新型肺炎の影響も加わり、ミシャブランドを保有したAble C&Cの実績は大きく悪くなった。この会社の過去2四半期の営業損失は102億ウォン(約10憶円)、純損失は204億ウォンだった。同期間の売り上げは777億ウォンで1年前より31%減少した。Able C&Cの株価は18日、KOSPI(韓国総合株価指数)市場で前日より7.96%下落した7980ウォンで取り引きを終えた。
他のブランドも状況は似ている。単一ブランドロードショップは急速に減っている。公正取引委員会加盟事業情報システムによると、2017年564店だったスキンフードの売り場数は昨年末68店に急減した。同じ期間、ザ・フェイスショップは1056店から598店に、TONYMOLY(トニーモリー)は679店から517店に売り場数が減った。
さまざまなブランド製品を一カ所で販売するセレクトショップも状況は大きく変わらない。IOPE(アイオペ)・Mamonde(マモンド)・LANEIGE(ラネージュ)などアモーレパシフィックのブランドを集めたアリタウムの売り場数も急速に減っている。一時ランドマークとされてきたアリタウムライブ江南店は5月閉店した。オープンして1年8カ月ぶりだ。アリタウムライブ明洞店も3月、閉店した。アリタウム売り場数は2018年1250店から今年上半期に962店に減った。現在の直営店で運営している64店は今年末まで10店だけを残す計画だ。18日、アモーレパシフィックの株価は前日より10.18%落ちた17万6500ウォンで取り引きを終えた。
Able C&Cは既存店舗にA’pieu(アピュー)・Stila(スティラ)など23のブランドを加えたミシャプラス売り場を公開したと18日、明らかにした。単一ブランド売り場を事実上あきらめてOLIVE YOUNG(オリーブヤング)のような「マルチショップ」に変えるという狙いだ。Able C&Cは今月初めから明洞メガストアと弘大(ホンデ)店など100カ所余りをミシャプラス売り場として再整備した。今年末まで150店のミシャプラス売り場をオープンする計画だ。
このような形で単一ブランドの売り場が経営難解消のためにマルチショップに変わる事例が相次いでいる。業界では「共食い」の競争になり得るという懸念の声が上がっている。ミシャは昨年6月マルチショップ「nunc(ヌンク)」を公開した。アモーレパシフィックは自社ブランド「ラネージュ」をオリーブヤングに入店させたという理由でアリタウム加盟店主から批判されたこともある。ハナ金融投資のパク・ジョンデ研究員は「現在の化粧品業界は限定された市場をめぐって競合する状況」とし「互いに利益を奪い取る『ゼロサム』構造から脱して成長戦略を探るべき時」と指摘した。
この記事を読んで…