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<大リーグ>柳賢振、過去最悪のスタート…なぜ球速が出ないのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン、33、トロント・ブルージェイズ)の今季のスタートが尋常でない。2013年のメジャーリーグ(MLB)進出以降、開幕2試合で最低の成績を出している。

柳賢振は31日(日本時間)、米ワシントンのナショナルズパークで行われたワシントン・ナショナルズ戦に先発、4イニング1/3を9被安打(1被本塁打)1四球(5奪三振)で5失点し、交代した。トロントは4-6で敗れ、柳賢振は今季初黒星を喫した。

柳賢振は2試合連続で5イニングを持たずに降板した。今季初登板だった25日のタンパベイ・レイズ戦では4イニング2/3で97球を投げ、4被安打(1被本塁打)4四死球(4奪三振)で3失点した。2試合連続で崩れ、柳賢振の防御率は8.00まで上がった。


肩とひじの手術後に復帰した2017年シーズンのスタートよりも良くない。2017年には序盤2試合の9イニング1/3で6失点した。今季は序盤2試合の9イニングで8失点だ。2017年は手術後の復帰シーズンだったが、今年は巨額の自由契約(FA)をした最初のシーズンだ。柳賢振は昨シーズン後、トロントと4年・8000万ドルで契約した。トロント史上FA投手最高額だ。

チームの第1先発になったが、序盤2試合が振るわず、柳賢振は厳しい状況を迎えた。にもかかわらずトロントのモントーヨ監督は試合後、「柳賢振は昨シーズン最高投手の一人だった。今までは良くなかったが、次の登板では良くなるだろう」と話した。

柳賢振の不振の理由に「球速低下」が挙げられる。MLBドットコムによると、柳賢振のこの日の直球のスピードは約142キロだった。昨年、柳賢振の直球の平均球速は約146キロだった。ところが今季最初の登板で約145キロに落ち、2度目の登板では約3キロも落ちた。

柳賢振も認めた。柳賢振は試合後、「球速が出ていないのを感じた。体に異常があるわけではない。今日は変化球を多く使った。ところが相手の打者がそれを狙ってよく打った」と振り返った。自らの言葉のように体調が悪いわけではない。柳賢振は新型コロナによってシーズンが延期された約3カ月間、キム・ビョンゴン・トレーニングコーチと体づくりをした。

あまりにも長く休んだため実戦感覚が落ちるという評価もある。直球の球威が落ちる場合、多彩な変化球を使いながら鋭い制球で抑えてきたが、そのような姿は見られなかった。それだけ実戦で危機管理能力が落ちている。この日も変化球をストライクゾーンの外側(アウトコース)に多く投げ、相手の打者に読まれた。

ソン・ジェウ解説委員は「柳賢振は今日、ほとんどストライクゾーンの外側に投げた。普段の柳賢振の投球はストライクゾーンの内側と外側に分布するが、今日はほとんど外側だった。本人も感じているはずだが、投球パターンを変えずに内側に投げなかった点が惜しまれる」と指摘した。

柳賢振も「制球できなかった部分もあるが、片方(外側)に投げた傾向がある。投球パターンを変えることができなかったのが悔やまれる。次の試合で考えなければいけない部分」と話した。

柳賢振の次の登板日程はMLBでのコロナ感染拡大のため未定だ。マイアミ・マーリンズで始まった感染が対戦相手のフィラデルフィア・フィリーズの選手団に広がった。このため来月2-3日に予定されていたトロント-フィラデルフィア戦は延期になった。これをきっかけにトロントの先発ローテーションが変更される可能性もある。



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