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贖罪像の彫刻家「ユダヤ人の前にひざまずいた西ドイツ首相にインスピレーション」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

旧西ドイツのブラント元首相は1970年12月にポーランドのワルシャワにあるユダヤ人慰霊塔の前でひざまずいて謝罪した。[中央フォト]

◇ワン・グァンヒョン氏「ユダヤ人に謝罪したモノクロ写真に共鳴」

銅像「永遠の贖罪(A heartfelt apology)」を作った彫刻家のワン・グァンヒョン氏(51)は「西ドイツの首相がユダヤ人を賛える慰霊塔の前でひざまずき謝罪する姿から作品のインスピレーションを得た」と明らかにした。

ワン氏は30日、中央日報との電話インタビューで「かなり前のことだが西ドイツ首相が犠牲になったユダヤ人に真の謝罪をするモノクロ写真に大きな共鳴を受けた。日本は現在も歴史的事実を否定し続け認めずにいる。国民の1人として表現したいものを作家の観点から表現したものにすぎない」と明らかにした。


ワン氏が言及した西ドイツ首相はウィリー・ブラント(1913~1992)元首相だ。彼は1970年12月、ポーランドの首都ワルシャワにあるユダヤ人慰霊塔の前でひざまずいて謝罪した。ワン氏は4年前に少女像の前に男性がひざまずいて謝罪する姿の銅像を作った。この作品は江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)にある韓国自生植物園に設置された。

ワン氏は「知人の紹介で(銅像を制作した)キム・チャンヨル韓国自生植物園長と知り合った。園長と気が合って銅像を作ることになり、銅像を見た作家の趙廷来(チョ・ジョンレ)先生が『永遠の贖罪』という名前を付けてくれた」とした。ワン氏が作った銅像は日本政府が最近「韓日関係に悪影響を与える」と遺憾を示し外交問題に飛び火した。ひざまずいている男性が日本の安倍晋三首相を連想させるという理由からだ。

◇「永遠の贖罪」は趙廷来先生が付けた名前

これに先立ちキム・チャンヨル園長は「何回も話したように(私は)銅像が安倍首相とただの一度も話したことはない」と強調した。ワン氏は「すべての人が、ひざまずいている男性がだれなのかにだけ焦点を合わせているようで残念だ」とした。

ワン氏が作った作品の少女像は両手を組んで何かを握っている姿だ。だれでも少女像の手に花を生けることができる。ワン氏は「初めて作品を作った時から謝罪像よりは少女像に焦点を合わせて作業した。日帝によって若い日を無惨に踏みにじられた少女に献花の概念もあり、少女が再び花として咲いたならという望みを象徴するもの」と話した。

彼は続けて「日本の真の謝罪があったとすれば作品の見方と解釈も変わっただろう。ひざまずいている対象が安倍首相かどうかを離れて重要なことは日本の真の謝罪」と強調した。

韓国自生植物園は来月10日に除幕式を行う予定だったが、賛否をめぐる議論が高まると計画を取り消した。ワン氏は「キム・チャンヨル園長は良い意図で作品を作ったが、議論になったため大きく傷付いた。『永遠の贖罪』は国民だれもが持つ感情に作家的な思考を重ねて表現した作品」と話した。



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