北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の公式行事出席や外部での動向が明らかになる事例が今年に入り大幅に減った。
前年同期と比較すると半分に満たない。
新型コロナウイルスに感染しかねないという懸念のため行事出席を控えたのだろうか。
◇今年の行事出席日数は22日
中央日報など内外のメディアで報道された金委員長の動向を見ると、昨年動向が明らかになった日は85日だ。
昨年1~7月だけで見れば56日だ。
昨年は中国、米国、ロシアなどとの首脳会談に向け金委員長が北京とハノイ、ウラジオストクなどを訪問したが、この海外関連日程を除くと昨年1~7月に北朝鮮国内での動向が明らかになった日も37日になる。
これに対し今年は1月から今月23日まで動向がメディアに報じられた日は22日にすぎない。前年同期の半分にも満たない。
特に、2~6月だけ見ると13回で、前年同期の44日(純粋な北朝鮮国内での日程は28日)の3分の1を下回る。
◇出席珍しくなり死亡説まで
金委員長の外部行事出席頻度だけでなく出席周期が長くなったのも目を引く。
特に、4月11日に労働党政治局会議出席後、5月1日の順川(スンチョン)リン酸肥料工場竣工式出席まで21日間姿を見せず、金委員長の健康不安説、さらに死亡説まで出たりした。
この時だけでなく、金委員長は1月25日に三池淵(サムジヨン)劇場で名節記念公演観覧から2月16日の金正日(キム・ジョンイル)誕生日の錦繍山(クムスサン)宮殿参拝の時まで21日間姿を見せなかった。
この直後の3月22日から再びしばらく現れなかったが、4月9日に航空隊を視察し19日ぶりに登場した。
5月1日の肥料工場竣工式出席後も再び21日にわたり潜伏した後、5月22日の党中央軍事委員会拡大会議で姿を現した。
5月23日から6月7日の労働党政治局会議の時も14日間現れず、再び16日後の6月23日の党中央軍事委員会予備会議に、それもテレビ会議形態で登場した。
テレビ会議の時は外部の人と会わないという点を考慮するならば、6月7日から今月2日の労働党政治局拡大会議に参加するまで実に25日間にわたり外部行事に参加していないことになる。
もちろん昨年も6月5日から17日まで、10月3日から22日まで長期間外出することなく在宅した事例もなくはなかった。
だが昨年の場合、潜行直後には外部活動の頻度が高かったが、今年はぽつりぽつりと単発性で姿を表わした。
峨山(アサン)政策研究院のコ・ミョンヒョン博士は「北朝鮮の劣悪な保健医療状況を見るとどれだけ多くの感染者が発生したのか北朝鮮自体もわからない状況。金委員長の行事出席日数が減ったのは新型コロナウイルスと関連があるとみられる」と話した。
◇7月に入ってからは忙しい日程こなす
今月に入ってからは2日の労働党政治局拡大会議、7日の錦繍山宮殿参拝、18日の労働党中央軍事委員会拡大会議、19日の平壌(ピョンヤン)中央病院建設現場訪問、23日の光川養鶏工場現地指導など比較的忙しい日程を送っている。
コ博士は「最近になり労働新聞の新型コロナウイルスに対する言及が減ったが、北朝鮮国内の新型コロナウイルスの状況が安定を取り戻しているのではないかと考えられる」と説明した。
今月に入ってからの金委員長の活発な活動もこうした理由があるものとみられるということだ。
◇北朝鮮でもコロナ発生の可能性高く
世界が新型コロナウイルスで苦痛を受けているが、発生地である中国と接する北朝鮮は公式にまだ新型コロナウイルス患者が発生していないと主張している。
だが国境地域と大都市を中心に新型コロナウイルスが発生したという主張が持続して提起されている。
さらに金委員長だけでなく、側近や高位層などは行事でマスクを着用しておらず、大規模行事の際は新型コロナウイルス感染拡大のリスクも大きい方だ。
無症状感染が多い新型コロナウイルスの特性を考慮すれば危険性はさらに高まる。
このため一度行事に参加した後には高位層内部で一定の隔離期間を持っているのではないかとの推定も可能だ。
韓国では自宅隔離期間を14日と決めているが、14日経過後に症状が現れることもある。
通常新型コロナウイルス潜伏期を14日以内とみて自宅隔離期間を14日としているが、潜伏期が14日を超過するケースもあると報告され14日間の自宅隔離では感染を防ぐのに足りないという指摘も出る。
北朝鮮では新型コロナウイルス感染を確認する診断キットが絶対的に不足しており、高位層や金委員長の側近に対してだけ検査を実施する程度という推測も出ている。
だが金委員長の動きは新型コロナウイルス感染に対する懸念のためだけではないかもしれないとの指摘もなくはない。
KB金融持ち株経営研究所北朝鮮研究センターのソン・グァンス責任研究員は「平壌でマスク着用が義務化されるなど北朝鮮でも新型コロナウイルスが発生したとみられる。新型コロナウイルスにより金委員長の立場で誇示することがなく外部行事を減らした側面もあるだろう」と話した。
前年同期と比較すると半分に満たない。
新型コロナウイルスに感染しかねないという懸念のため行事出席を控えたのだろうか。
◇今年の行事出席日数は22日
中央日報など内外のメディアで報道された金委員長の動向を見ると、昨年動向が明らかになった日は85日だ。
昨年1~7月だけで見れば56日だ。
昨年は中国、米国、ロシアなどとの首脳会談に向け金委員長が北京とハノイ、ウラジオストクなどを訪問したが、この海外関連日程を除くと昨年1~7月に北朝鮮国内での動向が明らかになった日も37日になる。
これに対し今年は1月から今月23日まで動向がメディアに報じられた日は22日にすぎない。前年同期の半分にも満たない。
特に、2~6月だけ見ると13回で、前年同期の44日(純粋な北朝鮮国内での日程は28日)の3分の1を下回る。
◇出席珍しくなり死亡説まで
金委員長の外部行事出席頻度だけでなく出席周期が長くなったのも目を引く。
特に、4月11日に労働党政治局会議出席後、5月1日の順川(スンチョン)リン酸肥料工場竣工式出席まで21日間姿を見せず、金委員長の健康不安説、さらに死亡説まで出たりした。
この時だけでなく、金委員長は1月25日に三池淵(サムジヨン)劇場で名節記念公演観覧から2月16日の金正日(キム・ジョンイル)誕生日の錦繍山(クムスサン)宮殿参拝の時まで21日間姿を見せなかった。
この直後の3月22日から再びしばらく現れなかったが、4月9日に航空隊を視察し19日ぶりに登場した。
5月1日の肥料工場竣工式出席後も再び21日にわたり潜伏した後、5月22日の党中央軍事委員会拡大会議で姿を現した。
5月23日から6月7日の労働党政治局会議の時も14日間現れず、再び16日後の6月23日の党中央軍事委員会予備会議に、それもテレビ会議形態で登場した。
テレビ会議の時は外部の人と会わないという点を考慮するならば、6月7日から今月2日の労働党政治局拡大会議に参加するまで実に25日間にわたり外部行事に参加していないことになる。
もちろん昨年も6月5日から17日まで、10月3日から22日まで長期間外出することなく在宅した事例もなくはなかった。
だが昨年の場合、潜行直後には外部活動の頻度が高かったが、今年はぽつりぽつりと単発性で姿を表わした。
峨山(アサン)政策研究院のコ・ミョンヒョン博士は「北朝鮮の劣悪な保健医療状況を見るとどれだけ多くの感染者が発生したのか北朝鮮自体もわからない状況。金委員長の行事出席日数が減ったのは新型コロナウイルスと関連があるとみられる」と話した。
◇7月に入ってからは忙しい日程こなす
今月に入ってからは2日の労働党政治局拡大会議、7日の錦繍山宮殿参拝、18日の労働党中央軍事委員会拡大会議、19日の平壌(ピョンヤン)中央病院建設現場訪問、23日の光川養鶏工場現地指導など比較的忙しい日程を送っている。
コ博士は「最近になり労働新聞の新型コロナウイルスに対する言及が減ったが、北朝鮮国内の新型コロナウイルスの状況が安定を取り戻しているのではないかと考えられる」と説明した。
今月に入ってからの金委員長の活発な活動もこうした理由があるものとみられるということだ。
◇北朝鮮でもコロナ発生の可能性高く
世界が新型コロナウイルスで苦痛を受けているが、発生地である中国と接する北朝鮮は公式にまだ新型コロナウイルス患者が発生していないと主張している。
だが国境地域と大都市を中心に新型コロナウイルスが発生したという主張が持続して提起されている。
さらに金委員長だけでなく、側近や高位層などは行事でマスクを着用しておらず、大規模行事の際は新型コロナウイルス感染拡大のリスクも大きい方だ。
無症状感染が多い新型コロナウイルスの特性を考慮すれば危険性はさらに高まる。
このため一度行事に参加した後には高位層内部で一定の隔離期間を持っているのではないかとの推定も可能だ。
韓国では自宅隔離期間を14日と決めているが、14日経過後に症状が現れることもある。
通常新型コロナウイルス潜伏期を14日以内とみて自宅隔離期間を14日としているが、潜伏期が14日を超過するケースもあると報告され14日間の自宅隔離では感染を防ぐのに足りないという指摘も出る。
北朝鮮では新型コロナウイルス感染を確認する診断キットが絶対的に不足しており、高位層や金委員長の側近に対してだけ検査を実施する程度という推測も出ている。
だが金委員長の動きは新型コロナウイルス感染に対する懸念のためだけではないかもしれないとの指摘もなくはない。
KB金融持ち株経営研究所北朝鮮研究センターのソン・グァンス責任研究員は「平壌でマスク着用が義務化されるなど北朝鮮でも新型コロナウイルスが発生したとみられる。新型コロナウイルスにより金委員長の立場で誇示することがなく外部行事を減らした側面もあるだろう」と話した。
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