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「朴元淳市長のセクハラ場所は執務室内の寝室」…リフォーム後、秘書だけが知っていた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

故朴元淳ソウル市長が5月28日、ソウル市庁6階市長執務室で米国スタンフォード大学奨学生と対談している時の様子。[写真 ソウル市]

故朴元淳(朴・ウォンスン)ソウル市長を警察に告訴した元秘書Aさんが、セクハラ場所として市長執務室内の寝室を指定しながら、執務室内部の構造に関心が集まっている。リフォームを経たあとも、そのまま残されていた寝室やシャワー室などの存在を知っている人はソウル市内部でもほぼいないほどだったという。

朴氏の執務室はソウル市庁舎6階の一角にある。朴氏を至近距離で補佐する政務ラインのコ・ハンソク市長秘書室長、チャン・フン疎通戦略室長、チェ・ビョンチョン民生政策補佐官などの事務室と同じ階だ。朴氏は「開かれた市長室」を標ぼうして執務室の片方を全面ガラス張りにして内部を見られるようにした。朴氏死亡後の現在はシートで覆われている。

執務室内部にある寝室は13日、公開席上で論争になり始めた。朴氏をセクハラおよび性暴力処罰法違反などの容疑でソウル地方警察庁に告訴したAさん側がこの日午後、ソウル恩平区(ウンピョング)のNGO「韓国女性の電話」で記者会見を開きながらだ。Aさんの弁護を引き受けた金在蓮(キム・ジェリョン)弁護士は「(朴氏が)執務室内にある内室、寝室に被害者を呼んで『抱いてほしい』と言って身体的に接触し、テレグラムのシークレットチャットルームに招待して、繰り返し淫らなメッセージや下着姿の写真を送るなど性的に困らせた」と主張した。


◆リフォーム後にも残された寝室…「知っている人はほとんどいない」

この寝室は市が新庁舎に入居した後、昨年初めて市長執務室のリフォームを実施した後も維持されたものだという。朴氏は2011年ソウル市長就任後、旧庁舎の執務室を大々的にリフォームしたことはあるが、2013年に新庁舎に入居した後、市長室の様子はそのまま維持してきた。現在の執務室に完備されている寝室やシャワー室、トイレも2013年の新庁舎入居当時に作られた施設だ。

その後、市は昨年1~4月に大々的な執務室リフォームに入った。7年間市長室を使いながら、壁や施設などが古くなったという理由からだ。執務室の壁の一部を壊して接見室を設置した。壁と天井の壁材も交換した。しかし、執務室後方にあるトイレやシャワー室、寝室はそのまま残されたという。

この施設は朴氏の私的空間として使われ、市の一般職員に公開されることはほとんどなかった。机の後方壁で遮られていて見えにくい部分に作られているためだ。市職員は対面報告などのために執務室に訪問する場合、執務を行う机や執務室中央に設置された大型円卓だけを見ることができる構造だった。このため、寝室やシャワー室などは朴氏の一挙手一投足を補佐する秘書室職員など極めて限られた一部の人だけが知っていたものとみられる。

市関係者は「内部構造は秘書室職員でなければ詳細に分からない。報告することがあっても、執務室に入って報告をするだけのため、寝室の位置や存在を知っている職員はほぼいない」と話した。

執務室は市長職が空席になり、現在空室のままになっている。朴氏を補佐する秘書室職員も朴氏の死亡により他の部署に移動して秘書室の事務室も誰もいない状態だ。来年4月のソウル市長補欠選挙で新市長が選出されるまで空室状態のまま維持される見通しだ。



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