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【噴水台】東京地検、ソウル地検

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「オヤジがいま東京地検に連れて行かれました」。

1976年7月27日午前6時30分。田中角栄元首相の秘書が田中派会長である西村英一元運輸相に急報を打電した。東京地検特捜部が奇襲的に田中元首相の身柄を確保した直後だった。日本全土が衝撃を受けた。田中元首相は米ロッキードから5億円のわいろを受け取った容疑で逮捕、起訴された後、有罪判決まで受けた。日本の検察の花様年華の瞬間だった。

東京地検特捜部はその後も聖域のない捜査を継続し絶対的な国民の信頼を得た。韓国の多くの検事もその組織を典範としたが、記者の目には死んで目覚めても到達できない理想郷のように見えた。政権にこびて権力を維持した、多くの政治検事を見て思いはさらに強まった。

しかし韓国の検察は嘘のように後退と前進を繰り返しながら理想郷に一歩ずつ近付き始めた。権力の不当な指示に抵抗したり、政権の心臓部を直撃した法務・検察首脳部と検事の努力が少しずつ積み重なってだ。花は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察」で咲いた。少なくとも捜査独立性の側面では日本の検察を追い抜いたように見えた。

すると権力がさえぎった。ベテラン法曹記者だった山本祐司は著書『東京地検特捜部』で、「政財界疑獄捜査というものは、対象が政権中枢近くに迫ったとき、『政治側』が検察に対して大逆襲に転ずることは、戦後の疑獄史がよく示している」と明らかにした。万国共通の真理のようだ。今年初めまでしても「山のような権力」に大なたを振るった「ソウル中央地検」が一瞬世紀初めの旧「ソウル地検」に戻ったように見えたのを見ればだ。

大逆襲を主導する法務部長官に数十年の血と汗の結果である「捜査独立性」の価値を強調したいがやめるのがよさそうだ。大統領の「法務・検察協力」指示まで「まるごと食いちぎりながら」連日検事総長を猛爆する姿を見せるという話だ。本人の言動に対し責任を負う姿だけ見せてくれることを願ってみる。

奇しくも韓国検察が停滞する間にやや存在感が弱まった東京地検特捜部が前法相を逮捕したのに続き安倍晋三首相にまでメスを向けている。検察領域でまだ「日本追い越し」をうんぬんするのは早そうだ。

パク・ジンソク/社会エディター

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