◆キャンプ関係者６人陽性にも遊説場は「ノーマスク」

選挙遊説を数時間後に控え、トランプキャンプ関係者６人が新型コロナ陽性判定を受けた。キャンプ側は安全措置次元で実施した検査で陽性者が発生し、彼らと接触した人々も隔離措置を取ったと明らかにした。陽性者６人と接触者は遊説に出席しないとも伝えた。

新型コロナ拡大の懸念は高まったが、トランプ氏はマスクを着用しないまま遊説を行った。遊説場を訪れた多くの参加者もマスクをつけていなかった。ＮＹＴはキャンプ側が参加者にマスクを配布したが、多くの人々が入場前にマスクを捨てたと報じた。遊説場内の手指消毒剤も備えつけられていたが、使う人はいなかったという。


これに先立ち、キャンプ側はオンラインで遊説参加申込書を受け付けながら「遊説に参加して新型コロナに罹患しても主宰側を告訴しない」という同意も確認した。また、遊説参加者のマスク着用を義務化することもなかった。

◆「新型コロナ警告にも集まったわれわれが戦士」

トランプ氏はこの日の演説で、新型コロナ感染の危険を冒してまで集まった支持者を「戦士」と呼んで「沈黙する多数の力が過去によりも強くなった」と持ち上げた。また「新型コロナ検査は『両刃の剣』」としながら「新型コロナ検査数が増えれば感染者も増えるものだ。そのため私は『検査スピードを遅らせよ』と命じた」などども語った。

トランプ氏は演説で人種差別反対デモを非難することもした。トランプ氏はデモ隊を「混乱に陥った左派暴徒」と称し、「米国の遺産を破壊し、新たな暴力体制を作るつもりだ」と主張した。また、民主党大統領候補のジョー・バイデン氏については「過激な左派の無力な操り人形」と批判した。

ＣＮＮは遊説強行の背景に、バイデン氏に遅れを取っているという最近の世論調査の結果を聞いて「トランプ氏はタルサ遊説を皮切りに支持層を結集して、支持率を引き上げるために乗り出すだろう」と分析した。


トランプ氏の遊説興行を阻んだのはＫ－ＰＯＰファン？…「入場券数千枚を申し込んだ後、『ノーショー』」（１）