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トランプ氏、北には「政権交代望まない」 南には「米国に感謝しない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドナルド・トランプ米国大統領が6月30日、板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)軍事境界線で金正恩・北朝鮮国務委員長と会っている。[写真 青瓦台写真記者団]

ドナルド・トランプ米国大統領が4日(現地時間)、韓国に対する圧迫性の発言を繰り返した。トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して「我々は世界の多くの人々を助けているが、彼らは(我々に)絶対に感謝していない」と話した。トランプ大統領は続いて「我々は日本を助けるために多くの金を使っている。韓国・フィリピンを助けるためにも多くの金を使っている」と話した。記者団が南シナ海をめぐり中国と葛藤を深めている状況に対して質問を受けて答えた内容だ。

トランプ大統領は「我々は非常に強力な同盟を多く保有している」とし「(米軍が)駐留するだけで同盟にとても大きな恩恵(big favors)を施している」とも述べた。トランプ大統領は続いて「多くの場合、一部の場合、だが多くの場合」と説明しながら「(同盟国が)我々のためにしていることは多くない」と話した。

これは米軍駐留費用である防衛費分担金協議に入らなければならない韓国と日本に対する圧迫だと解釈される。トランプ大統領は先月7日、「金持ち国である韓国が防衛費を上げることにした」とし「交渉が始まった」と明らかにしたことがある。続いて先月9日、ある大統領選挙資金募金行事では「(昨年の)韓国の防衛費分担金を上げるのは難しくなかった」とし「ブルックリンの賃貸アパートで家賃114ドルを受け取るよりも韓国から10億ドルもらうことのほうが簡単だった」とも発言した。


韓米は現在、毎年防衛費分担金交渉を進めている。今年の防衛費としては韓国の分担金が8.2%引き上げられた1兆389億ウォン(現レートで約920億円)を出すことで2月、合意した。10億ドルにやや届かない金額だ。

トランプ大統領は昨年、「10億ドル(1 billion)以下は絶対にダメだ」という指針を伝達したことが、中央日報の取材結果で確認された。今年はこの5倍の金額である50億ドルを目標金額に設定したことが把握された。7月に訪韓したジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)も防衛費分担金引き上げの圧迫を主にしたという。トランプ大統領は韓国に対する圧迫とは反対に、北朝鮮に対しては依然として融和的ジェスチャーを継続した。同じ日の4日、トランプ大統領は記者団に「北朝鮮とイランはものすごい国になることができる」とし「政権交替を望まない」と述べた。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長へのメッセージだ。金委員長が望む政権安定を保障するので交渉テーブルに出てこいという意味に解釈することができる。北朝鮮で、対米交渉の「顔」として前面に出ている崔善姫(チェ・ソンヒ)外務省第1外務次官が先月31日、「米国との対話に対するわれわれの期待はますます消えている」と主張したことに対し、トランプ大統領次元の対応でもある。

2月末に行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わってから、両側間の交渉は停滞している。これに対し、トランプ大統領は記者団に「今、多くの対話が行き来している」とし「非常に重要な合意に至ることになるだろう」と話した。しかし、具体的な事項は明らかにしなかった。



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