米国のドナルド・トランプ米国大統領が２０日（現地時間）、オクラホマ州タルサで選挙遊説を再開した。新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）によって中断してから３カ月ぶりだ。新型コロナ拡大を懸念したオクラホマ州政府が「遊説延期」を訴えたが、トランプ氏は強行した。

ＡＰ通信などによると、この日遊説が開かれた室内体育館ＢＯＫセンター前は遊説参加者で混み合った。これに先立ち、トランプ氏はツイッターで「ほぼ１００万人がタルサ遊説参加チケットを申請した」と自慢した。トランプキャンプ側もこの日、タルサ中心街に約１０万人程度がやってくると予想した。遊説場に入場することができなかった人々のために野外遊説も計画した。

しかし蓋を開けてみると、この日の遊説は２万人規模が収容できる会場を満たせないまま始まった。ＣＮＮは「当初１０万人が参加するという予想とは違い、会場のあちこちが空席だった」と報じた。実際に遊説が行われたＢＯＫセンター２階席の大部分はガラガラだった。タルサ消防署によると、遊説場には６１００人余りが入ったことが伝えられた。結局、キャンプ側は室内遊説前で行われる予定だった野外遊説も中止した。キャンプ側は中止の理由を明らかにしなかったが、ＣＮＮなど米国マスコミは「予想よりも低調な出席数のため」と報じた。


◆「Ｋ－ＰＯＰファンがトランプ氏の遊説を阻止？」

ＡＰ通信によると、トランプキャンプ側は遊説場の外のデモ隊が参加者の開場入場を阻止したせいで会場をすべて満たすことができなかったと説明した。一部のメディアでは、米国のＫ－ＰＯＰファンと動画共有サイト「Ｔｉｋ　Ｔｏｋ」１０代ユーザーのオンラインボイコット運動が影響を及ぼしたという主張も提起された。ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）は彼らがタルサ遊説入場券数千枚を申し込みながらも当日会場に現れない手法でトランプ氏の遊説をボイコットしたと報じた。いわゆる「ノーショー」戦略だ。

実際、ここに参加したというユーチューバーのエリヤ・ダニエルさんらはＮＹＴとのインタビューに対して「今月１５日からＫ－ＰＯＰファンとティーンエージャーがツイッターと『Ｔｉｋ　Ｔｏｋ』で『遊説ボイコットキャンペーン』を行った」と話した。英国日刊紙ガーディアンもこの日、「Ｋ－ＰＯＰファンがトランプキャンプに対していたずらをするために『偽の申込み』をしたという主張がＳＮＳで拡散している」と伝えた。


トランプ氏の遊説興行を阻んだのはＫ－ＰＯＰファン？…「入場券数千枚を申し込んだ後、『ノーショー』」（２）