北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長が対南軍事行動に出るとの立場を出してから3時間ほどで青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が緊急国家安全保障会議(NSC)を開いた。だが別途の立場を出さなかった。
青瓦台の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は14日、「きょう深夜に鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長主宰でNSC常任委員会緊急テレビ会議を開催し、現在の韓半島(朝鮮半島)の状況を点検し対策について議論した」と明らかにした。会議は午前0時を少し過ぎた時間に開き1時間ほど行われたという。会議には鄭室長と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長、朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀議長らも出席した。
これに先立ち朝鮮中央通信は13日午後9時ごろ、「確かに、南朝鮮(韓国)の連中と決別する時になったようだ」「北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるであろう」という内容の金与正副部長の談話を報道した。
現政権になって8回目の開催となるNSC常任委員会緊急会議だ。北朝鮮の談話発表を受けての開催はこの日が初めてだ。それだけ深刻な内容だと青瓦台が判断したとみられる。北朝鮮大学院大学校の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金与正の談話は『言葉の爆弾』を跳び超え『行動の爆弾』に続く可能性が高い。そうした面からNSC会議が緊迫して開かれたもの」と話した。
だが青瓦台はこの日、NSCの会議結果を発表しなかった。これまで7回のNSC常任委員会緊急会議では会議終了後に青瓦台は報道資料などを通じてその結果を説明した。異例な状況だ。姜報道官はブリーフィングをしなかった。青瓦台核心関係者は「北朝鮮関係と関連して明らかにできる内容が多くない」とした。別の青瓦台関係者らも「見守ろう」「対話の火種を生かさなければならない」など原則的な立場だけ明らかにした。
最近青瓦台は「青瓦台発の対北朝鮮メッセージ」に極度に慎重な姿だ。青瓦台は4日に金与正副部長が対北朝鮮ビラを問題にして対南誹謗をしてから北朝鮮に向けて一度もメッセージを出していない。代わりに「深刻な遺憾だ。厳正対応する」(金有根NSC事務局長)、「対北朝鮮ビラは真に百害無益」(青瓦台核心関係者)と話すなど脱北者団体に向けてだけ立場を発表した。
◇文大統領、きょうの青瓦台会議での言及に注目=6・15南北共同宣言20周年となる日でもある15日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台首席秘書官・補佐官会議で関連した言及をするのか注目される。
こうした中、「共に民主党」168人、「開かれた民主党」2人、正義党2人、無所属1人の173人の議員が14日、「韓半島終戦宣言要求決議案」を15日に発議すると明らかにした。代表発議者である民主党のキム・ギョンヒョプ議員はこの日、報道資料を通じ「終戦宣言は北側が望む体制保障に肯定的シグナルとして作動し、非核化交渉を促進する効果がある。韓半島平和定着を牽引する措置として終戦宣言を速やか推進する必要がある」と話した。
民主党の金太年(キム・テニョン)院内代表もこの日記者懇談会で北朝鮮に関連した質問に、「平和」を重視すべきという既存のメッセージを継続した。「首脳間の約束なのでわれわれも守る必要がある」ともした。民主党6・15南北共同宣言20周年特別委員長である金漢正(キム・ハンジョン)議員は、「(北朝鮮の)憤怒と挫折感は理解できないことではない。根本問題は米国」と主張した。正義党は北朝鮮を批判した。正義党のキム・ジョンチョル報道官は「北朝鮮当局がもう少し理性を持って静かになることを望み、これ以上の威嚇を中断することを望む」と話した。
一方、統一部によると韓国政府は15日の6・15宣言20周年記念式を最大限縮小して進めることにした。現在の南北関係の状況を考慮した決定だ。統一部は当初「平和が来る」を今回の20周年スローガンとして掲げ各種行事を企画していた。
青瓦台の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は14日、「きょう深夜に鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長主宰でNSC常任委員会緊急テレビ会議を開催し、現在の韓半島(朝鮮半島)の状況を点検し対策について議論した」と明らかにした。会議は午前0時を少し過ぎた時間に開き1時間ほど行われたという。会議には鄭室長と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長、朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀議長らも出席した。
これに先立ち朝鮮中央通信は13日午後9時ごろ、「確かに、南朝鮮(韓国)の連中と決別する時になったようだ」「北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるであろう」という内容の金与正副部長の談話を報道した。
現政権になって8回目の開催となるNSC常任委員会緊急会議だ。北朝鮮の談話発表を受けての開催はこの日が初めてだ。それだけ深刻な内容だと青瓦台が判断したとみられる。北朝鮮大学院大学校の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金与正の談話は『言葉の爆弾』を跳び超え『行動の爆弾』に続く可能性が高い。そうした面からNSC会議が緊迫して開かれたもの」と話した。
だが青瓦台はこの日、NSCの会議結果を発表しなかった。これまで7回のNSC常任委員会緊急会議では会議終了後に青瓦台は報道資料などを通じてその結果を説明した。異例な状況だ。姜報道官はブリーフィングをしなかった。青瓦台核心関係者は「北朝鮮関係と関連して明らかにできる内容が多くない」とした。別の青瓦台関係者らも「見守ろう」「対話の火種を生かさなければならない」など原則的な立場だけ明らかにした。
最近青瓦台は「青瓦台発の対北朝鮮メッセージ」に極度に慎重な姿だ。青瓦台は4日に金与正副部長が対北朝鮮ビラを問題にして対南誹謗をしてから北朝鮮に向けて一度もメッセージを出していない。代わりに「深刻な遺憾だ。厳正対応する」(金有根NSC事務局長)、「対北朝鮮ビラは真に百害無益」(青瓦台核心関係者)と話すなど脱北者団体に向けてだけ立場を発表した。
◇文大統領、きょうの青瓦台会議での言及に注目=6・15南北共同宣言20周年となる日でもある15日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台首席秘書官・補佐官会議で関連した言及をするのか注目される。
こうした中、「共に民主党」168人、「開かれた民主党」2人、正義党2人、無所属1人の173人の議員が14日、「韓半島終戦宣言要求決議案」を15日に発議すると明らかにした。代表発議者である民主党のキム・ギョンヒョプ議員はこの日、報道資料を通じ「終戦宣言は北側が望む体制保障に肯定的シグナルとして作動し、非核化交渉を促進する効果がある。韓半島平和定着を牽引する措置として終戦宣言を速やか推進する必要がある」と話した。
民主党の金太年(キム・テニョン)院内代表もこの日記者懇談会で北朝鮮に関連した質問に、「平和」を重視すべきという既存のメッセージを継続した。「首脳間の約束なのでわれわれも守る必要がある」ともした。民主党6・15南北共同宣言20周年特別委員長である金漢正(キム・ハンジョン)議員は、「(北朝鮮の)憤怒と挫折感は理解できないことではない。根本問題は米国」と主張した。正義党は北朝鮮を批判した。正義党のキム・ジョンチョル報道官は「北朝鮮当局がもう少し理性を持って静かになることを望み、これ以上の威嚇を中断することを望む」と話した。
一方、統一部によると韓国政府は15日の6・15宣言20周年記念式を最大限縮小して進めることにした。現在の南北関係の状況を考慮した決定だ。統一部は当初「平和が来る」を今回の20周年スローガンとして掲げ各種行事を企画していた。
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