マイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏が「新型コロナワクチンは世界的な公共財」として超国家的協力を繰り返し促しているが、各国はこれとは異なる様相を見せている。米国は15日(現地時間)、「超高速作戦」(Operation Warp Speed)というワクチン開発プロジェクトを稼働すると明らかにした。政府・民間製薬会社・軍が合同で進めるプロジェクトだ。個別の製薬会社がそれぞれ臨床試験を進めるのではなく、政府の主導の下、製薬会社が合同で開発にまい進するということだ。ワクチン開発期間を最大限に短縮し、来年1月までに3億人に投与できるワクチンを生産することを目標にしている。
トランプ米大統領は「世界で開発中の100個のワクチン候補群を評価し、14個に絞り込んだ」とし、今年末までにワクチンを開発できると強調した。11月の大統領選挙を控えたトランプ大統領にはワクチン開発が最大の勝負どころとなる。米国は世界保健機関(WHO)が発足させたワクチン開発国際協力プロジェクトには参加してない。