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「死亡説」金正恩委員長、20日ぶり公開活動…肥料工場竣工式に出席

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
長期にわたり公開的な席に姿を現さず「身辺異常説」が出ていた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が2日、北朝鮮メディアに登場して健在を誇示した。

北朝鮮国営の朝鮮中央放送は2日、「主体肥料生産基地に立派に建てられた順川(スンチョン)リン肥料工場の竣工式が、全世界の勤労者の国際的祝日の5月1日に盛大に行われた」とし「朝鮮労働党委員長であり、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長であり、朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官である、わが党と国家武力の最高領導者の金正恩同志が竣工式に出席し、竣工テープを切った」と伝えた。

金委員長が公開的な席に姿を現したのは先月11日に平壌(ピョンヤン)労働党本部庁舎で行われた政治局会議以来20日ぶり。金委員長は新型コロナウイルスの感染が広がると、1月25日に旧正月記念公演を観覧した後も21日間にわたり姿を見せなかった。


金委員長は先月15日には祖父・金日成(キム・イルソン)主席の108回目の誕生日(北朝鮮では太陽節)行事に出席せず、「身辺異常説」が提起された。国内外のメディアを通じて金委員長が「心血管疾患で手術を受けた」「外科手術を受けて意識不明の状態」という話も出てきた。また平壌で新型コロナが発生して「避難」しているという噂も広まった。さらには妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が統治を始めたという憶測もあった。

特に北朝鮮は金委員長の身辺異常説が提起されるたびに直ちに反応を見せてきた前例とは違い、外国の首班に書簡を送ったり、三池淵(サムジヨン)・元山(ウォンサン)葛麻(カルマ)地区の建設関係者に感謝の手紙を送るなど「書簡統治」を続け、さまざまな噂が出ていた。今回の総選挙で当選した脱北者の池成浩(チ・ソンホ)氏(未来統合党)は「99%死亡を確信している。北が今週末ごろ死亡を発表するだろう」と主張した。

しかし金委員長がこの日、北朝鮮メディアに登場したことで、こうした観測を払拭することになった。政府当局者は「一部で金委員長の身辺異常説が提起されていたが、政府はすべての情報資産を動員し、彼が正常に活動をしているという情報を確認した」とし「諜報レベルでなく技術情報を通じた情報だった」と述べた。続いて「その間、彼の身辺に異常はないという事実を確認した状態だった」とし「身辺異常説が広まり、北も登場の時期について悩んだとみられる」と話した。

順川リン肥料工場は金委員長が1月7日に訪問したところで、今年最初の現地指導場所。金委員長がここを活動再開場所としたのは、国際社会の対北朝鮮制裁の中で「正面突破」の意志を表明しようという意図と解釈される。北朝鮮は昨年10月4日、スウェーデンのストックホルムで米国との実務交渉が決裂した後、「米国との交渉が長期戦になるために自力更生で正面突破する」(昨年末の第7期第5次労働党全員会議)と主張した。今年最初の現地指導であり公開活動の再開場所として肥料工場を選んだのは、国際社会の対北朝鮮制裁で支援が不足する状況でメーデーを強調することで内部の労働力を総動員するという意志ということだ。さらに農作業の時期を迎えて食料増産の必須要素である肥料の生産「基地」を用意したというメッセージも込められたという評価だ。

金委員長の健康状態については把握されていない。元政府当局者は「金委員長は130キロほどの超高度肥満で、喫煙のため心血管疾患があるという見方が多かった」とし「北が『報道』や『記録映画』などで動画を公開すれば異常があるかどうか見ることができる」と話した。北朝鮮当局は2日7時現在、関連写真を公開していない。

金委員長が20日ぶりに登場したが、公開活動を今後も続けるかどうかは見守る必要があるという指摘だ。チン・ヒグァン仁済大統一学部教授は「金委員長が公開活動を再開し、死亡説は消えることになった」とし「平壌に新型コロナが発生したという話が出ている状況であり、金委員長が平壌に復帰するか、また元山に移動して非公開活動をするかは断定しがたい」と述べた。

一部で金委員長の「身辺異常説」が続く中、韓国政府は金委員長に「特異動向はないということを確認した」(先月23日、国家安全保障会議)という立場を維持してきた。当局は、金委員長がその間、元山に滞在しながら付近で現地指導するなど通常の活動を行ったと把握している。



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