太永浩氏
米国の北朝鮮専門メディア38ノースはこの日、金委員長専用と推定される列車が江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)のある駅に停車状態だと報じた。38ノースは25日にも衛星写真をもとに、同列車が21日、23日の2回にわたり衛星写真で確認されたと伝えた。当時、38ノースの報道により金委員長が元山に滞在中という見方が有力になった。
ただし、38ノースはこの日再び発見された列車が、23日以降も停車し続けていたかについては分からないとした。
38ノースの衛星写真判読によると、同列車は同じ場所にあるものと判断される。しかし、以前の写真では南向きの端から機関車があったものと観測されるが、今回の写真には機関車が見あたらない。38ノースは機関車が分離されたのか、駅のテントの下に移動したのかは不明だとしつつも、どんな場合であっても、列車が出発する準備ができているようには見えないと評価した。
実際、中央日報が確認した結果、14日に撮影した画像とは異なり、29日の写真の中に金委員長の専用列車と推定される列車が4両ほど増えた状態だった。また、前の写真にあった機関車も見えなかった。列車が動いたことを示している。
政府当局者は「この列車が金総書記専用列車か特別列車なのかは、まだ最終確認された状況ではない」とし「ただ、前の写真と比較すると、これまで列車が1回以上動いた可能性があり、注目している」と述べた。これについて、元駐英北朝鮮公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏は「人工衛星を利用して米国が見ていることを意識した欺瞞戦術」と自身のフェイスブックに投稿した。
一部では、金総書記が列車を利用して近隣地域を現地指導した可能性も提起されている。他の政府当局者は「金委員長は元山に滞在しながらあちこち訪問していると聞いている」とし「列車に乗って現地指導に出た可能性もある」と述べた。
韓国交通研究院のアン・ビョンミン名誉研究員は「北朝鮮の道路事情が良くないため、北朝鮮の最高指導者たちは列車や航空機に車両を積んで目的地の近くまで行った後、乗用車を利用している」とし「これは金委員長も同じだろう」と説明した。
金委員長は12日、北朝鮮メディアに登場した後、18日目の30日にも姿を見せていない。
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