北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康不安説に世界のメディアが神経を尖らせている。有力メディアが「情報当局者」や「北朝鮮消息筋」などの話として報道しているが、意見が分かれ混乱が加重される様相だ。
金委員長の身辺に関する各種推測と報道は20日に北朝鮮専門メディアのデイリーNKの報道から触発された。このメディアは金委員長が12日に心血管系の手術を受けたと報道し、これにより15日の金日成(キム・イルソン)主席の誕生日を記念する太陽節の行事に金委員長が参加しなかったことで健康異常説が増幅された。
◇CNN「米、金正恩健康異常説情報入手」
翌20日に米CNNは一歩踏み込んで米国官僚の話として、金委員長が手術後に重篤な状態にあるという機密情報を米国政府が入手したと伝えた。ブルームバーグも金委員長が先週受けた心血管系手術と関連し健康状態が急激に悪化したという情報を米政府が入手し詳しい状況を調べていると報道した。
AP通信は匿名の米官僚の話として、ホワイトハウスでデイリーNKの報道前から「金委員長が手術を受けた可能性があり、合併症により正常な生活が難しい状態かもしれない」という情報を把握していたと伝えた。しかしホワイトハウスは「そうした情報に接しただけであり確認できていない」という立場だ。
こうした中、金委員長の健康悪化説に疑いを抱く報道も相次いでいる。
ロイター通信は北朝鮮のニュースと関連し、権威ある消息筋が金委員長が重体というCNNの報道に疑問を提起したと報道した。また、金委員長が現在重篤ではないものと理解しているという中国共産党対外連絡部関係者の発言も伝えた。党対外連絡部は中国内で北朝鮮との疎通を担当する主要機関だ。
韓国政府も青瓦台(チョンワデ、大統領府)のカン・ミンソク報道官を通じ「現在まで北朝鮮内部に特異な動向は見られていない」として健康異常説を否定した。別の青瓦台高位関係者もやはり「金委員長は現在側近とともに地方に滞在しているものと把握している。正常に活動しているとみられる」と話した。
◇「手術は平壌でだけ可能」デイリーNKの信憑性に指摘も
AFPは専門家らの慎重論を伝えた。北朝鮮IT専門メディア「ノースコリアテック」の運営スタッフであるマーティン・ウィリアムズ氏はAFPに「北朝鮮内部でどんなことが起きているのかだれもわからない」としながらも、「金正恩委員長は過去に消えてもいつも再び現れたが、今週の彼の不在はもっと注目すべき」という立場を伝えた。
脱北者出身の北朝鮮専門家アン・チャンイル氏はAFPのインタビューでデイリーNKの報道で議論された心臓手術の場所を問題にし、記事の信憑性が落ちると指摘した。デイリーNKは金委員長が平安北道(ピョンアンブクド)の妙香山(ミョヒャンサン)地区内の診療所で手術を受けたと報道したが、アン氏は「(劣悪な北朝鮮の医療事情を考慮すると)精密手術を受けるのは平壌(ピョンヤン)だけで可能だ」と主張した。
金委員長の身辺に関する各種推測と報道は20日に北朝鮮専門メディアのデイリーNKの報道から触発された。このメディアは金委員長が12日に心血管系の手術を受けたと報道し、これにより15日の金日成(キム・イルソン)主席の誕生日を記念する太陽節の行事に金委員長が参加しなかったことで健康異常説が増幅された。
◇CNN「米、金正恩健康異常説情報入手」
翌20日に米CNNは一歩踏み込んで米国官僚の話として、金委員長が手術後に重篤な状態にあるという機密情報を米国政府が入手したと伝えた。ブルームバーグも金委員長が先週受けた心血管系手術と関連し健康状態が急激に悪化したという情報を米政府が入手し詳しい状況を調べていると報道した。
AP通信は匿名の米官僚の話として、ホワイトハウスでデイリーNKの報道前から「金委員長が手術を受けた可能性があり、合併症により正常な生活が難しい状態かもしれない」という情報を把握していたと伝えた。しかしホワイトハウスは「そうした情報に接しただけであり確認できていない」という立場だ。
こうした中、金委員長の健康悪化説に疑いを抱く報道も相次いでいる。
ロイター通信は北朝鮮のニュースと関連し、権威ある消息筋が金委員長が重体というCNNの報道に疑問を提起したと報道した。また、金委員長が現在重篤ではないものと理解しているという中国共産党対外連絡部関係者の発言も伝えた。党対外連絡部は中国内で北朝鮮との疎通を担当する主要機関だ。
韓国政府も青瓦台(チョンワデ、大統領府)のカン・ミンソク報道官を通じ「現在まで北朝鮮内部に特異な動向は見られていない」として健康異常説を否定した。別の青瓦台高位関係者もやはり「金委員長は現在側近とともに地方に滞在しているものと把握している。正常に活動しているとみられる」と話した。
◇「手術は平壌でだけ可能」デイリーNKの信憑性に指摘も
AFPは専門家らの慎重論を伝えた。北朝鮮IT専門メディア「ノースコリアテック」の運営スタッフであるマーティン・ウィリアムズ氏はAFPに「北朝鮮内部でどんなことが起きているのかだれもわからない」としながらも、「金正恩委員長は過去に消えてもいつも再び現れたが、今週の彼の不在はもっと注目すべき」という立場を伝えた。
脱北者出身の北朝鮮専門家アン・チャンイル氏はAFPのインタビューでデイリーNKの報道で議論された心臓手術の場所を問題にし、記事の信憑性が落ちると指摘した。デイリーNKは金委員長が平安北道(ピョンアンブクド)の妙香山(ミョヒャンサン)地区内の診療所で手術を受けたと報道したが、アン氏は「(劣悪な北朝鮮の医療事情を考慮すると)精密手術を受けるのは平壌(ピョンヤン)だけで可能だ」と主張した。
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