今月15日、金日成主席の誕生日(北朝鮮では太陽節)を迎えて金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が参拝はもちろん、その後にも公開活動を中断して注目が集まっている。先週末の間、金委員長の身辺異常説が提起されたことに続き、20日には彼が心血管手術を受けたという噂まで立っている。
韓国政府当局者は20日「金委員長が太陽節行事に姿を表わさなかったのは執権以来初めてで、その後にも公開活動がなく背景を分析中」と話した。
この当局者は「北朝鮮は国内外のメディアで金委員長本人や周辺人物の身辺異常説を提起すれば直ちに北朝鮮のメディアに登場して健在を誇示してきた」として「しかし、16日から金委員長の身辺異常説が提起されているのに沈黙を貫いている」と説明した。
実際、昨年5月健康不安説が浮上すると金委員長は一日に7回の現地指導を行う姿を公開して健在を誇示した。また、ほぼ同じ時期、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長の身辺異常説が提起されると大集団体操と芸術公演を観覧して金第1副部長を金委員長のすぐそばに座らせた。
このような前例を考えると、最近の身辺異常説に金委員長は姿を公開するのが普通だったが、20日午後現在まで姿を現していない。北朝鮮の朝鮮中央通信がこの日「金正恩国務委員長が20日、キューバの国家元首、ミゲル・ディアスカネル国家評議会議長の還暦を祝う電文を送った」との報道にとどめた。
政府はまず金委員長の身辺異常に重きを置いていない。金委員長は今年に入って17回の公開活動を見せたが、10日以上公開席上から姿を消した場合も5回にもなる。彼が太陽節に現れたわけではないが、8日間の「沈黙」だけで身辺異常と見なすのは無理があるということだ。情報当局も金委員長の身辺に大きな問題がないと把握している。それでは、金委員長が姿を隠した理由は何だろうか。
まず身辺脅威説だ。北朝鮮の「異常」兆候は当初10日開かれる予定だった最高人民会議(定期国会)が2日間延期されてから始まった。また、北朝鮮は14日、江原(カンウォン)文川(ムンチョン)地区で巡航ミサイルを発射したが、これに関しては報じなかった。北朝鮮が大規模な軍事訓練を行った翌日、官営メディアに報じた「慣例」を破ったわけだ。続いて金委員長は15日太陽節行事に現れなかった。
ところが、最高人民会議(12日)に伝える案件を議論する労働党政治局会議(11日)を前後にしては軍団別迫撃砲兵区分隊射撃大会(10日報道)と空軍部隊を訪ねて現地指導(12日報道)を行った。昨年末党全員会議以降初めての政治行事(最高人民会議)に専念しなければならない時点に地方を訪ねたわけだ。
仁済(インジェ)大統一学部のチン・ヒグァン教授は「最高人民会議を開催するのは会議を控えて金委員長が参加する党政治局、または全員会議が開かれるという意味なので事実上金委員長の移動経路が公開された」とし「新型コロナウイルスの流布に続き、米朝関係が良くない状況で身辺に脅威を感じて金委員長が移動経路を公開せず沈黙の時間を持っている状況かもしれない」と話した。
一部では沈黙を通して関心を集めたのではないかという分析もある。金委員長は新型肺炎で全世界が困難を強いられている中、5回も短距離ミサイルの発射を踏み切った。2017年7月4日米国の独立記念日に合わせて大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを発射するなど軍事的な行動で関心を集めた。だが、今回は逆に必ず参加する行事(太陽節)に現れない方式で関心を集めようとしたのかもしれないということだ。
さらに、金委員長がしばらく姿を現さず再登場する場合、核実験やミサイル試験発射などの戦略的挑発を踏み切ったり、反対に電撃的な会談提案があったりしたということから重大な決断を控えている可能性もある。
ある情報消息筋はこの日「先月22日、金与正第1副部長の談話の核心は米国に交渉する準備ができているということ」と話した。これについて、米国は最近北朝鮮が最も敏感に捉えるB-52戦略爆撃機をグアムから撤収した。
韓国政府当局者は20日「金委員長が太陽節行事に姿を表わさなかったのは執権以来初めてで、その後にも公開活動がなく背景を分析中」と話した。
この当局者は「北朝鮮は国内外のメディアで金委員長本人や周辺人物の身辺異常説を提起すれば直ちに北朝鮮のメディアに登場して健在を誇示してきた」として「しかし、16日から金委員長の身辺異常説が提起されているのに沈黙を貫いている」と説明した。
実際、昨年5月健康不安説が浮上すると金委員長は一日に7回の現地指導を行う姿を公開して健在を誇示した。また、ほぼ同じ時期、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長の身辺異常説が提起されると大集団体操と芸術公演を観覧して金第1副部長を金委員長のすぐそばに座らせた。
このような前例を考えると、最近の身辺異常説に金委員長は姿を公開するのが普通だったが、20日午後現在まで姿を現していない。北朝鮮の朝鮮中央通信がこの日「金正恩国務委員長が20日、キューバの国家元首、ミゲル・ディアスカネル国家評議会議長の還暦を祝う電文を送った」との報道にとどめた。
政府はまず金委員長の身辺異常に重きを置いていない。金委員長は今年に入って17回の公開活動を見せたが、10日以上公開席上から姿を消した場合も5回にもなる。彼が太陽節に現れたわけではないが、8日間の「沈黙」だけで身辺異常と見なすのは無理があるということだ。情報当局も金委員長の身辺に大きな問題がないと把握している。それでは、金委員長が姿を隠した理由は何だろうか。
まず身辺脅威説だ。北朝鮮の「異常」兆候は当初10日開かれる予定だった最高人民会議(定期国会)が2日間延期されてから始まった。また、北朝鮮は14日、江原(カンウォン)文川(ムンチョン)地区で巡航ミサイルを発射したが、これに関しては報じなかった。北朝鮮が大規模な軍事訓練を行った翌日、官営メディアに報じた「慣例」を破ったわけだ。続いて金委員長は15日太陽節行事に現れなかった。
ところが、最高人民会議(12日)に伝える案件を議論する労働党政治局会議(11日)を前後にしては軍団別迫撃砲兵区分隊射撃大会(10日報道)と空軍部隊を訪ねて現地指導(12日報道)を行った。昨年末党全員会議以降初めての政治行事(最高人民会議)に専念しなければならない時点に地方を訪ねたわけだ。
仁済(インジェ)大統一学部のチン・ヒグァン教授は「最高人民会議を開催するのは会議を控えて金委員長が参加する党政治局、または全員会議が開かれるという意味なので事実上金委員長の移動経路が公開された」とし「新型コロナウイルスの流布に続き、米朝関係が良くない状況で身辺に脅威を感じて金委員長が移動経路を公開せず沈黙の時間を持っている状況かもしれない」と話した。
一部では沈黙を通して関心を集めたのではないかという分析もある。金委員長は新型肺炎で全世界が困難を強いられている中、5回も短距離ミサイルの発射を踏み切った。2017年7月4日米国の独立記念日に合わせて大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを発射するなど軍事的な行動で関心を集めた。だが、今回は逆に必ず参加する行事(太陽節)に現れない方式で関心を集めようとしたのかもしれないということだ。
さらに、金委員長がしばらく姿を現さず再登場する場合、核実験やミサイル試験発射などの戦略的挑発を踏み切ったり、反対に電撃的な会談提案があったりしたということから重大な決断を控えている可能性もある。
ある情報消息筋はこの日「先月22日、金与正第1副部長の談話の核心は米国に交渉する準備ができているということ」と話した。これについて、米国は最近北朝鮮が最も敏感に捉えるB-52戦略爆撃機をグアムから撤収した。
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