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韓経:一歩遅れてコロナ恐怖に青くなった日本…東京名物通りも人影見えず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

<人影が見えなくなった東京の居酒屋通り>先月31日夕方、東京中央区のもんじゃストリートには人影が見えない。東京伝統料理のもんじゃ焼き専門店約100軒がひしめいている同地は、先月30日に都が夜間外出の自粛を要請する前までは多くの客でにぎわっていた。チョン・ヨンヒョ特派員

「まあ、こんな時に来てくださるとは…。今日初めてのお客さんなのでここ、一番広い席に座ってください!」

東京都が平日夜間の外出自粛を要請した翌日である先月31日午後7時。東京中央区「もんじゃストリート」にある有名もんじゃ焼き専門店「つくしや」に入ると、がらんとした店を守っていた社長と従業員は明るい表情になった。もんじゃストリートは300メートル余りの路地にもんじゃ焼き(お好み焼きの一種)の店100軒余りがひしめく東京の名物だ。相対的に観光客はあまり多く来ない場所ということで、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)とは関係なく、常連客で夜遅くまでにぎわっている通りだった。

だが、わずか数日で客を見かけるのが難しくなった。店の半分ほどは早目にシャッターを下ろした。つくしやも2つの支店は休業し、本店の営業終了時間を午後11時30分から10時に早めた。「つくしやおかみ」と呼ばれて親しまれている女性社長は「30年以上商売をしながらこのようなケースは初めて」と言ってため息をついた。


銀座、新宿歌舞伎町など東京歓楽街の変化はもっと劇的だ。小池百合子都知事が先月30日の記者会見で風俗店を指して「利用を避けてほしい」と話したためだ。感染経路が不明な患者の大部分が深夜の風俗店で移されていたことが確認された。銀座でバー6店舗を運営する保志雄一社長は、3店舗を休業した。保志氏はNHKの取材に対して「知事の発言で業種を名指しされてしまい、きのうの客足はふだんの1割ほどにまで減った」と話した。銀座の風俗店女性従業員が主要客の美容室のタグチユウ社長は「今日お客さんは0人」と話した。

平日も外出を自粛してほしいという要請が続くと、一般飲食店などでも「売り上げゼロ」が続出している。新宿で花屋を営んでいるある自営業者は、メディアのインタビューに対して「入学式や卒業式がすべて中止となり、日に300束売れていた花束が3月には一つも売れなかった」と話した。東京で最も人気の餃子屋として、韓国人旅行客の間でも有名な「亀戸餃子」は室内営業を中断した。テークアウト式だけで店を開けた先週土曜日の販売量は6540個で、普段(1万4000個)の半分にも達しなかった。

先月中旬でさえも花見を楽しんでいた市民の雰囲気が急変したのは、わずか1週間の間に東京を中心に日本の感染者数が倍増したためだ。1日午前0時基準の日本の新型コロナ感染者(クルーズ船除外)は2229人で、初めて2000人台に乗った。一日で東京で78人、全国的に242人の感染が確認された。どちらも最大となる。

市民の恐怖は数字でも確認できる。東京と首都圏4県が共同で週末の外出自粛を初めて要請した先月28~29日、新幹線と都心環状線である山手線利用者は昨年同期比7割減った。東京の在宅勤務率が7割まで増えながら、関東地域の衣類および雑貨店来訪客が昨年より67%減少した。

問題は新型コロナを風邪モムサル(疲労などによる発熱・だるさ)程度に軽く考える若者層だ。移動通信会社NTTドコモによる調査の結果、3月末に居住地域から3キロメートル範囲を出なかった市民の比率は67~72%だった。政府の外出自粛要請だけでは限界があることを示す数値だ。このため、日本政府とメディアは「若者層も安全地帯ではない」という点を集中的に強調している。

一時「政府が東京を封鎖する」といううわさが広がって、一部地域で起きていた生活必需品の買い占めは落ち着く雰囲気だ。安倍晋三首相が「東京封鎖はフェイクニュース」として再度否定し、日本政府が「コメ380万トン(190日分)、小麦粉93万トン(70日分)を備蓄していて食料事情に問題がない」と明らかにしながらだ。食料メーカーがラーメン20~30%、パスタ麺と即席食品はそれぞれ20%と50%増産したことも買い占めを落ち着かせるために一役買った。



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