首脳外交とともに中国が活用する手段が防疫情報・経験の共有だ。中国は湖北省武漢を中心に８万１０００人以上が感染し、３３００人以上が死亡する死闘の中で習得した情報・経験を他国と共有し始めた。読売新聞によると、中国はすでに１１３カ国以上とのテレビ会議を通じて、感染拡散防止対策などを助言し、新型コロナ支援の外交を強化している。２４日には中南米２５カ国と３時間のビデオ会議を開き、「中国の防疫指導力」を誇示した。

次の手段は人工呼吸器・マスク・防護服など医療・防護物品の提供と医療スタッフの支援だ。中国は先月２７日には赤新月社を通じて新型コロナ検査キットをイランに送ったのに続き、今月７日にはイラクにマスクなどの支援物資と疾病管理予防センター（ＣＣＤＣ）所属の医療スタッフ７人を派遣した。中国が送った物資と医療スタッフは１１日にイタリアのローマに、２１日にはセルビアのベオグラードにそれぞれ到着したと、香港時事週刊誌「亜州週間」最新号は伝えた。中国はすでに８２カ国以上に医療・防護物資提供または医療スタッフ派遣をすると発表している。

フィナンシャルタイムズ（ＦＴ）はこれを中国の国家イメージを友好的に信頼できるソフトパワー国に転換しようという努力だと評価した。中国は新型コロナをきっかけに国家イメージを改善し、グローバル主導国になることができるのだろうか。
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