「日本での宿泊場所も決まっていない」「留学ビザがまだ出ていないが、今日でなければ日本に行けないのでチケットを購入した」。
日本が韓国人の日本ビザ(査証)効力を停止する前日の8日、仁川(インチョン)国際空港と金浦(キンポ)国際空港の日本行き搭乗手続きカウンターの前は、午前6時から急いで日本に行こうとする乗客で混雑した。3、4日間の着替えの服だけを急いで準備して駆けつけたり、マスクや消毒剤など衛生用品を持って家族と別れのあいさつをする人たちもいた。出国ゲートの前は日本に行く息子や娘を見送る親が多かった。この日、金浦空港で大阪大に通う息子を送ったユ・スンチョルさん(53)は「息子は留学ビザも受けていない状態で行くが、何か問題が発生しないか心配」とし「日本でもマスクを購入するのが難しいというのでため息ばかり出る」と話した。
◆日本行き航空便の座席利用率80%超
日本政府は5日、韓国から入国する韓国人のビザ効力を9日0時から一時停止すると発表した。また、韓国人を含むすべての外国人に対して日本入国時に14日間の自宅隔離をするよう要請した。日本の今回の措置で日本ビザの効力が停止する韓国人は1万7000人にのぼると推定される。この日、仁川・金浦空港では日本留学生の「出国ラッシュ」が続いた。留学生らは「とにかく日本に入国しておこう」として空港に集まったのだ。新型コロナウイルスの感染拡大で普段は50%を下回っていた日本行き飛行機の座席利用率はこの日80%を超えた。
秋田大の学生のイ・ヒョンジュさん(20)はこの日、母と金浦空港から日本に行った。イさんは「まだ留学ビザも出ていないし、部屋も決まっていないが、今でなければ行くことはできないと判断してとにかくチケットを購入した」とし「今年5月ごろ帰国する予定だが、可能かどうか分からない」と話した。
東京工大3年のチョンさん(22)も宿舎を決めずに仁川空港から日本行きの飛行機に乗った。チョンさんは「成田空港に到着した後、出国審査が遅れて9日0時を過ぎてしまわないか心配」とし「入国審査が長くなる場合も考えて宿舎も決められなかった」と語った。
日本で居住中または職場に通う人々も急いで空港に来た。兵庫県加古川市に居住中のミンさん(62)は「先週、母の体の状態が良くないという話を聞いて韓国に戻ったが、ビザが停止されるというのでまた急いで日本に行くことになった」とし「母に申し訳ない」と話した。
この日、金浦空港のあちこちでは日本にマスクを持っていこうとする乗客が空港の職員ともめる場面も見られた。政府は6日からマスクを1人あたり最大30枚まで海外に搬出できるよう制限した。キャリアなど預け荷物にマスクを入れることも禁止した。東京で会社に通うある乗客は「日本から買ってきた日本産マスクなのにまた持って帰ることができないというのは話にならない」と抗議したが、結局、デンタルマスク5束を見送りにきた親に渡して出国した。
一方、日本行き航空券を取り消そうとして空港に来る乗客もいた。チェさんは「9日出発の航空券を予約していたが、キャンセルしようとして電話をしてもつながらず、空港まで来ることになった」とし「航空会社側から払い戻しできないチケットと言われて違約金を支払うことになった」と話した。
◆金浦・仁川、日本行き9便に減少
日本に行こうとする人たちが突然集まり、日本行き航空料金も急騰した。格安航空会社(LCC)は普通10万ウォン台で航空券購入が可能だったが、日本政府がビザ効力停止などを発表した直後の6日から30万ウォン台に上がった。8日に金浦空港から羽田空港へ行く航空券は遅い時間帯の午後8時10分出発便でも38万ウォン(約3万4000円)まで値上がりした。
9日からは日本行き航空機の運航便数が大幅に減少する。この日、仁川空港と金浦空港では計72便の日本行き飛行機が運航された。しかし9日からは仁川空港では7便、金浦空港では2便だけが運航される予定だ。LCCはもちろん大韓航空、アシアナ航空も日本路線をほぼ中断した。エアソウルは成田、大阪、高松路線を今月22日まで中断することにした。ティーウェイ航空、ジンエアー、エアプサンも9日から冬季シーズンが終わる今月28日まで運航を中断する。チェジュ航空も東京・大阪路線だけを残して13路線を9日から中断する。国土交通部によると、7日に仁川空港から3157人、金浦空港から941人と、両空港から4098人が日本に向かった。日本政府の措置が発表される前の2日の3763人よりむしろ増えた。
日本が韓国人の日本ビザ(査証)効力を停止する前日の8日、仁川(インチョン)国際空港と金浦(キンポ)国際空港の日本行き搭乗手続きカウンターの前は、午前6時から急いで日本に行こうとする乗客で混雑した。3、4日間の着替えの服だけを急いで準備して駆けつけたり、マスクや消毒剤など衛生用品を持って家族と別れのあいさつをする人たちもいた。出国ゲートの前は日本に行く息子や娘を見送る親が多かった。この日、金浦空港で大阪大に通う息子を送ったユ・スンチョルさん(53)は「息子は留学ビザも受けていない状態で行くが、何か問題が発生しないか心配」とし「日本でもマスクを購入するのが難しいというのでため息ばかり出る」と話した。
◆日本行き航空便の座席利用率80%超
日本政府は5日、韓国から入国する韓国人のビザ効力を9日0時から一時停止すると発表した。また、韓国人を含むすべての外国人に対して日本入国時に14日間の自宅隔離をするよう要請した。日本の今回の措置で日本ビザの効力が停止する韓国人は1万7000人にのぼると推定される。この日、仁川・金浦空港では日本留学生の「出国ラッシュ」が続いた。留学生らは「とにかく日本に入国しておこう」として空港に集まったのだ。新型コロナウイルスの感染拡大で普段は50%を下回っていた日本行き飛行機の座席利用率はこの日80%を超えた。
秋田大の学生のイ・ヒョンジュさん(20)はこの日、母と金浦空港から日本に行った。イさんは「まだ留学ビザも出ていないし、部屋も決まっていないが、今でなければ行くことはできないと判断してとにかくチケットを購入した」とし「今年5月ごろ帰国する予定だが、可能かどうか分からない」と話した。
東京工大3年のチョンさん(22)も宿舎を決めずに仁川空港から日本行きの飛行機に乗った。チョンさんは「成田空港に到着した後、出国審査が遅れて9日0時を過ぎてしまわないか心配」とし「入国審査が長くなる場合も考えて宿舎も決められなかった」と語った。
日本で居住中または職場に通う人々も急いで空港に来た。兵庫県加古川市に居住中のミンさん(62)は「先週、母の体の状態が良くないという話を聞いて韓国に戻ったが、ビザが停止されるというのでまた急いで日本に行くことになった」とし「母に申し訳ない」と話した。
この日、金浦空港のあちこちでは日本にマスクを持っていこうとする乗客が空港の職員ともめる場面も見られた。政府は6日からマスクを1人あたり最大30枚まで海外に搬出できるよう制限した。キャリアなど預け荷物にマスクを入れることも禁止した。東京で会社に通うある乗客は「日本から買ってきた日本産マスクなのにまた持って帰ることができないというのは話にならない」と抗議したが、結局、デンタルマスク5束を見送りにきた親に渡して出国した。
一方、日本行き航空券を取り消そうとして空港に来る乗客もいた。チェさんは「9日出発の航空券を予約していたが、キャンセルしようとして電話をしてもつながらず、空港まで来ることになった」とし「航空会社側から払い戻しできないチケットと言われて違約金を支払うことになった」と話した。
◆金浦・仁川、日本行き9便に減少
日本に行こうとする人たちが突然集まり、日本行き航空料金も急騰した。格安航空会社(LCC)は普通10万ウォン台で航空券購入が可能だったが、日本政府がビザ効力停止などを発表した直後の6日から30万ウォン台に上がった。8日に金浦空港から羽田空港へ行く航空券は遅い時間帯の午後8時10分出発便でも38万ウォン(約3万4000円)まで値上がりした。
9日からは日本行き航空機の運航便数が大幅に減少する。この日、仁川空港と金浦空港では計72便の日本行き飛行機が運航された。しかし9日からは仁川空港では7便、金浦空港では2便だけが運航される予定だ。LCCはもちろん大韓航空、アシアナ航空も日本路線をほぼ中断した。エアソウルは成田、大阪、高松路線を今月22日まで中断することにした。ティーウェイ航空、ジンエアー、エアプサンも9日から冬季シーズンが終わる今月28日まで運航を中断する。チェジュ航空も東京・大阪路線だけを残して13路線を9日から中断する。国土交通部によると、7日に仁川空港から3157人、金浦空港から941人と、両空港から4098人が日本に向かった。日本政府の措置が発表される前の2日の3763人よりむしろ増えた。
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