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「習近平・江沢民の訪日失敗デジャヴュ…22年前も武漢が問題」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1998年10月8日、日本を国賓訪問中の韓国の金大中大統領(左)と小渕恵三首相が東京迎賓館で「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」に署名している。

「22年前にも武漢が江沢民の国賓訪日の足を引っ張った」

習近平中国国家主席の4月の国賓訪日が延期になり、1998年当時に延期になった江沢民元主席の訪日過程を振り返る分析が出てきた。日本経済新聞の中国専門コラムニストである中沢克二編集委員は4日、記名コラムで「習近平が江沢民の不幸な先例をなぞりつつある」との趣旨で論評した。

「デジャヴュ」と呼んでもよい程、2つの事案が同じように展開しているというのだ。結局、習近平氏も、目標にしていた訪日成果を挙げられず、むしろ日中関係に後味の悪さだけを残した江沢民氏の前轍を踏みかねないという見通しだ。


◆江沢民氏の時は大洪水で延期に

当初、江沢民氏は1998年9月上旬に訪日する予定だった。ところがその年の夏、中国で「40年ぶり最悪」と評価されるほどの大洪水が発生し、3600人以上の命が奪われるなど深刻な被害が発生した。

最も大きな被害を出した都市は、長江に近い湖北省武漢、そして松花江を有する黒龍江省ハルビンだった。奇しくもこの2都市は今回の習近平氏の訪日延期にも大きな影響を及ぼしている。

言うまでもなく、武漢は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の発源地だ。黒龍江省は死亡者数などでは中国内3位を記録しているが、感染率自体では最も高い水準となっている。特に省都ハルビンの冬の大イベント、氷まつりを探れた訪問客を通じてウイルスが急速に拡散したと伝えられた。

◆「金大中(キム・デジュン)-小渕宣言」がもたらした悲劇

江沢民氏は訪日直前の8月21日になって日程延期を公式に発表した。最後まで未練を捨てることができず苦心した結果だ。結局、江沢民氏の訪日は11月26日に延期された。

問題はその間に発生した。韓国の金大中大統領が10月に訪日し、小渕恵三首相と「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ(日韓共同宣言)」に署名した。ところでこの時、日本側が植民地支配に関連して「痛切な反省と心からのおわび」を明記した。

これを見た江沢民政府は日本側に韓国と同水準の歴史問題に対するおわびを要求した。だが、日本は「中国は韓国と違って歴史問題を二度と提起しないという約束に応じない」という理由を挙げてこれを拒んだ。これに先立ち、金大中大統領が自身の訪日を通じて過去のことが再び問題になるようなことはしないと明らかにしたことに伴うものだ。結果的に江沢民氏の立場ではメンツを大きく潰されることになった。

この問題は訪日後まで禍根となった。江沢民氏は雪辱を果たそうとしたのか、宮中晩さん会に黒い人民服姿で現れて、天皇の前で日本軍国主義批判を口にした。結局、江沢民氏の訪日は日本側の強い反発だけを招いたまま成果なく終わった。


「習近平・江沢民の訪日失敗デジャヴュ…22年前も武漢が問題」(2)

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