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【噴水台】モーリシャスのための弁解=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
人間によって絶滅した最初の種。「ドードー鳥」についた説明だ。アフリカのある無人島に生息していたこの鳥は16世紀欧州から来た船員によって発見された。ドードーは人を全く恐れなかった。体重25キログラムの太った鳥は飛ぶこともできなかった。船員らが名付けた「ドードー」という名前はポルトガル語で「バカ」という意味だ。船員はドードーをむやみに捕らえて食べた。発見されて150年が過ぎた1663年、ドードーは絶滅してしまった。

ドードーが生きていたあの無人島がアフリカの小さい島国、モーリシャスだ。数年前に行ったことのあるモーリシャスは風に揺れるサトウキビ畑の波が美しい観光地だった。済州道(チェジュド)とほぼ同じ大きさのこの島には「旅行者の楽園」「アフリカの白鳥」というロマンチックなニックネームがついている。美しい浜辺やエキゾチックな景色、高級リゾートで韓国新婚旅行客には人気観光地だ。

モーリシャスが23日、韓国からきた新婚旅行客17組の入国を拒否したという消息を聞いてドードーが思い浮かんだ。人生最高の瞬間を期待して旅行に来た韓国新婚夫婦が新型肺炎のせいでまるでドードーを捕らえて食べた欧州の船員のように危険な存在として扱われた。


一生一度だけの新婚旅行を台無しにしてしまった新婚夫婦を考えると残念だ。だが、その国の立場が理解されないわけでもない。治療方法のない感染病の拡散は島国、それも観光で経済を支える小さい国には致命的であるのは事実であるからだ。

モーリシャスをはじめとする多数の国の電撃的な韓国人入国禁止措置が当惑させる。同時に、一方ではあの国々があのような措置を取ることも理解できるという気がする。感染病の拡散に対する恐怖と防御心理が人間の本能であることを理解しているためだ。

「嫌悪」と「防御」の違いを比較的に簡単に区分できるという点を今回確認した。やられる立場になると確かに分かる。やられた時、とうてい容認できず憤りが爆発すれば嫌悪、やられたにもかかわらずある程度相手の立場が理解できる部分に気付くことができれば防御だ。嫌悪は絶対に容認できないが、防御は自らを守るために必要だ。嫌悪はやめるべきだが、防御まであきらめてはならない。コロナ19事態の中で気付いたことだ。韓国政府の序盤対処に残念な気がする理由でもある。

ハン・エラン/金融チーム長



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