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<新型肺炎>中国政府を批判した人が次々と行方不明

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆「中国は隔離された時代」と批判した許章潤氏…行方不明8日目

新型コロナウイルスの感染拡大で中国政府を批判して注目を浴びた人たちが相次いで行方不明になっている。許章潤・元精華大法大教授が代表的な人物だ。許氏は10日から8日間、連絡が途絶えている。許氏は2日、「怒った人民は恐れない」として政府を批判する長文を発表した。




「すべての原因は習近平主席と彼を取り巻く閉ざされた制度にある。官僚はシステムの後ろに隠れて責任を取ろうとしない。このため感染の発生に対応する機会の窓が隠れてしまった」。

許氏は「習近平政権に入って官僚のモラルがひどく低下し、職業倫理と献身が全体的に崩壊した」と主張した。続いて「権力層はこの数年間、市民社会を発展させるすべての信号を抑圧する試みを加速している」と指摘した。

また、新型コロナ事態に例えて現状況を「中国が隔離された時代」と表現した。許氏は最後に「これを書き終えてみると、処罰を受けるだろうという予感がする。私の人生で最後の文になりそうだ」と書いた。その言葉通り許氏との連絡は途絶えた。

許氏の行方不明を最初に知らせたのは元記者の高瑜氏(66)だ。高氏は1994年に国家機密を公表した容疑で6年刑を言い渡された。高氏は1日、ツイッターで「許氏のWeChatがまた遮断された」とし「電話をかけたが応答がない」と伝えた。許氏は2018年7月、習近平主席の3選改憲(主席任期制限の撤廃)を批判し、昨年3月に教授職停職処分を受けた。

◆「1時間半に霊柩車4台」…市民記者の陳秋実氏、行方不明12日目

陳秋実氏(34)は北京で暮らす元弁護士の自称市民記者だ。陳氏は1月、武漢を訪問し、ユーチューブに現地撮影映像を載せ始めた。先月29日、陳氏は武漢のある葬儀場に潜入した。霊柩車がどれほど出入りするかを確認するためだ。当時、一部では死者数縮小疑惑が提起されていた。

陳氏は葬儀場の前で撮影した映像で「1時間半の間に4台の霊柩車が入ってきた」とし「葬儀場が24時間運営される場合、何人になるかは各自の計算に任せる」と話した。別の映像では「十分な証拠がなければ公式に出てくる発表を疑うことはできない」としながらも「正確な調査が行われるべき」と語った。

陳氏が行方不明になったのは6日だ。陳氏の母は、陳氏のユーチューブアカウントに載せた映像で、中国政府が急いで建設した病院に午後9時ごろ行くと話した後、今日(7日)午前2時現在まで連絡が取れなくなっていると伝えた。そして「みなさんに息子を捜してほしい」と支援を訴えた。

その後、陳氏の知人は「政府から陳氏の母親に連絡があった」とし「陳氏は数カ所の病院を出入りして感染した恐れがあるため隔離したという話だった」と伝えた。しかし依然として通話はできず、陳氏の携帯電話が押収されたと考えられている。

◆「8人の遺体が運ばれた」ツイートの市民、行方不明9日目

武漢市民のパン氏は衣類販売業という。パン氏は病院の外に駐車されていた車から8人の遺体が運ばれる場面を撮影してツイッターに載せ、注目を集めた。陳秋実氏はパン氏の映像を見た後、パン氏にインタビューした映像を載せたりもした。

パン氏は自分が警察に連行される場面も公開した。パン氏は警察が自分を逮捕した後の取り調べで「『否定的な映像を載せてはいけない。一つの声だけがなければいけない』と言われた」とし「『ほかの人はウイルス状況を知らせる権利はなく、続ければまた強制連行されることもある』という話を聞いた」と伝えた。パン氏は9日、「市民全員で抵抗しよう」という呼びかけた映像を最後に連絡が途絶えた。

中国ポータルサイトのバイドゥとソーシャルメディアのウェイボでは、陳秋実氏とパン氏の名前を検索しても結果が出てこない状態だ。新型コロナウイルスの感染拡大で世論が悪化すると、中国がインターネット検閲と世論統制を強化し、関連内容が削除されたと推定される。

中央日報が14日に接触した武漢市民は「病院に連絡しても入院はしていないし、ウェイボに助けてほしいというコメントを載せたが半日も経たずに削除された」と証言した。「なぜ削除されたのか、誰が削除したのかも全く分からない」とも語った。



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