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韓国ロッテ、業績悪化で構造調整…200店以上整理

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

業績が悪化したロッテショッピングが大々的な店舗構造調整に突入した。写真はロッテ百貨店本店。[写真 ロッテショッピング]

業績悪化に陥ったロッテショッピングが刀を構えた。今後5年間に百貨店、マート、スーパー、ロブスなどロッテショッピングが運営する718店舗のうち収益性が劣る200店以上を整理する。増える損失と激しくなる競争に根本的な変化が必要と判断したためだ。1970年の会社設立後で最大規模の店舗構造調整になる見通しだ。

ロッテショッピングは13日、こうした内容の「2020年運営戦略」を発表し、昨年業績を公示した。業績は市場予想値より悪い。連結基準で前年比1.1%減った売り上げ17兆6328億ウォンを記録した。営業利益は4279億ウォンで前年より28.3%減少し、純損失は8536億ウォンに拡大した。特に10-12月期には変更された会計基準に基づき赤字店舗の未来損失9353億ウォンを反映して赤字規模が1兆ウォンを超えた。

今後規模の経済を断念し収益性の良い店舗だけ残し事業効率性を確保するため社運を賭けた店舗ダイエットが進められる予定だ。ロッテ関係者は「資産を効率的に軽量化して営業損失規模を縮小し財務健全性と企業価値を高めるのが目的」と話した。


◇ロッテマート店舗40%減らす

ロッテショッピングが運営する流通網のうちロッテスーパーは最も多くの店舗を減らすことになる。1月基準全国412店のうち70店ほどが閉店することになる見通しだ。売り上げが落ち収益性がない地方店舗から整理に入るものとみられる。ロッテスーパーのような企業型スーパーマーケットは規制強化などにより低い成長率を繰り返してきた。個人商店保護のため新規出店は事実上閉ざされ、景気不況にともなう内需消費不振、義務休業制、営業時間短縮が重なり最も多くの影響を受けた。

大型マートのロッテマートも124店のうち最小40%を整理する。50店以上がなくなる見通しだ。市場飽和状態で収益性改善にならないヘルス&ビューティーショップのロブスも当初の規模拡大計画を取りやめ、131店のうち20店をまず減らす。業界トップのCJオリーブヤングとの競争の代わりに特化ショップに方向を定めるものとみられる。ロッテショッピングの事業部のうち唯一業績が良好な百貨店はアウトレットを含め5店ほどを整理するものとみられる。

ロッテショッピングの今回の決定は、オフラインチャンネルを主力事業に持つ他の流通大企業にも影響を及ぼす見通しだ。最近の変化する消費者のショッピング習慣など変化する流通環境に規模が大きい企業はすばやく対応できず業績悪化が続いた。流通業界関係者は「流通規制と中国など内外の景気沈滞でどこも業績は良くないが、ロッテは業績悪化の水準が予想を上回り大幅な構造調整案を出した。流通大企業の場合、店舗を物流拠点に変えようとしても労働法に引っかかるなど規制で制約が多い」と話した。

ロッテショッピングはこれに先立ち昨年末に断行した組織改編を通じ1人の最高経営責任者(CEO)が全体を総括する統合法人(HQ)構造に転換した。過去には法人内の各事業部(百貨店、マート、スーパー、ロブス)が個別代表体制で独立的な意志決定をしてきた。こうした形態がロッテショッピング全体の資源を効率的に活用できないという指摘から事業部長体制に転換した。

◇「流通会社捨てサービス会社に進む」

ロッテショッピングは店舗を整理して組織をスリムに運営し、「流通会社」を捨て生活スタイルを提案する「サービス会社」に生まれ変わるという計画だ。新設のHQが統合的意志決定をする「コントロールタワー」の役割をし、各事業部は「商品開発と営業活動に集中」という形態で運営される。ロッテショッピングの総売り場面積(330万5785平方メートル)、蓄積された商品企画ノウハウ、膨大な顧客データ(3900万人)を主要資産と考え最大限活用するという方針だ。

ロッテショッピング関係者は「ミレニアル世代が直接企画してブランディングする『hip化店』のような店舗や、倉庫から配送まで一元化された『フルフィルメントサービス』など多様な形態の実験をするだろう」と話した。

◇人材構造調整はないか

オフライン店舗が30%なくなりロッテショッピングが遊休人材をどのように管理するのかも関心事だ。昨年9月基準でロッテショッピングの全従業員は2万6285人(時間制労働者8551人)に達する。ロッテショッピングはこの日「当面は人為的な人材構造調整を推進しない」と明らかにした。ロッテは「現場に人材を増やし、職務転換を通じて残る人材を再配置して解消するだろう」と説明した。だが長期的に人員縮小は避けられないという観測も出ている。この日の公示以降、ロッテショッピングの各事業部門長は従業員の動揺を防ぐために「骨を削る痛みかもしれないがともに勝ち抜こう」という趣旨のメッセージを送る予定だ。



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