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<新型肺炎>初の警報鳴らした中国人医師の悲劇

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
7日現在638人の死亡者を記録するなど中国を恐怖のるつぼに追いやっている新型コロナウイルによる肺炎発生の事実を最初に暴露した中国人医師の李文亮がこの日午前2時58分、34歳の若さで死亡した。彼自身が新型肺炎に感染したためだ。

中国湖北省武漢中央病院眼科課長の李文亮は昨年12月に武漢の海産物市場から訪ねてきた7人の患者を診療した後、彼らが重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じ症状を見せていると初めて判断した人物だ。続けて彼は昨年12月30日に医科大学同窓とのチャットルームに「新たなSARSが現れた」と知らせ、その後数時間でこのメッセージはキャプチャーイメージでオンラインに流れた。

その後李文亮は中国当局に逮捕され虚偽の情報を広めた容疑で取り調べを受けた。彼は警察の取り調べで「これ以上不法行為をしない」という内容の覚書を書いたりもした。しかし彼の判断は的中し、結局先月20日に中国政府は新型肺炎による非常事態を宣言した。


こうした状況で李文亮自身も診療患者から新型肺炎に感染した。彼は先月12日に高熱などの症状で入院し、1日に確定判定を受けたという。彼は自身のウェイボーを通じ「せきが出始め、翌日に高熱も伴った」として自身もまた新型肺炎に感染したことを明らかにした。

彼は最後のインタビューで「くやしく濡れ衣を着せられることは重要ではない。正義は人々の胸の中にあるからです」と話した。李文亮死亡のニュースが伝えられると中国国内では武漢公安が口止めさえしなければ現在のような悲劇はなかったのではないかとの嘆きが出ている。中国政府も遅れて対応に乗り出した。国家監察委員会はこの日武漢に調査チームを派遣し今回の事態を全面再調査すると明らかにした。

世界各地でも哀悼の波が起きている。英紙ガーディアンはこの日「李文亮の妻は現在2人目を妊娠している」と伝えた。世界保健機関(WHO)も「李文亮博士死亡の知らせに非常に深い悲しみを感じる。われわれは彼が行ったすべての業績を賛える」と明らかにした。

そうした中で中国内の患者数が初めて3万人を超えた。中国国家衛生健康委員会はこの日全国31省の新型肺炎累積患者が3万1210人と把握され、死亡者も638人に達すると発表した。



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