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対中国輸出・輸入がオールストップ…韓国中小企業「資金回らない」悲鳴

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症の影響で資金力が弱い韓国中小企業が大きな打撃を受けている。

業界によると、中国上海の一部の工場は現地当局から事実上の稼働中断通知を受けた。当初、工場はマスク着用と体温測定を条件で10日から作業を再開する予定だった。しかし6日朝に「(工場稼働を)保留すべき」という指針を受けたのだ。中小企業は中国への製品輸出と中国からの部品輸入がふさがった状況で不安感が強まっている。

半導体関連装備を中国に輸出するA社は自社のエンジニアを武漢の中国企業に派遣して装備の運営を支援している間、新型肺炎が広まった。同社の職員2人は最近、大韓航空のチャーター機で帰国した後、忠清南道牙山(アサン)と忠清北道鎮川(ジンチョン)の臨時施設で隔離生活中だ。


同社の代表は「中国半導体業界は今年1-3月期から大々的な投資をする予定だった。我々も4月まで毎月装備を送ることになっていたが、それがすべてストップした」と伝えた。また「中国の顧客は購買日程が少なくとも3カ月延期し、5月以降に船積み要請が可能だという」とし「装備をすべて製造しておいて現金の余裕がないが、代金の回収を心配しなければならない状況」と話した。この代表は「大半の半導体装備会社は昨年、業況が良くなかったため赤字となったが、銀行は装備や注文書を担保にしてくれない」とし「政府が政策資金で支援するなど短期流動性危機を乗り越える対策が必要だ」と訴えた。

食品包装機械設備会社のB社は中国から部品を調達できず焦っている。最近、輸出注文が増えていたが、新型肺炎が拡大して危機を迎えた。問題は中国上海にある部品工場だ。鉄道とバスの運行が中断し、中国人職員が春節(旧正月)連休後も復帰していない。上海にいる職員まで「工場に出勤するな」という当局の指針を受けた。

同社代表は「今月中旬ごろ機械部品のコンテナが入ってくる予定だった。それが入ってこないので生産組立と販売が打撃を受けるしかない」と説明した。続いて「今月末まではなんとか持ちこたえるが、その後は低利子の(政策資金)融資でもなければいけない」とし「政府は韓国で生産すべきとか、ベトナムなど中国以外の地域を調べるべきだと同じ言葉を繰り返すが、その場合、コストが増えるため現実的に容易でない」と伝えた。

慶尚南道昌原(チャンウォン)の鉄鋼資材企業C社代表は「昌原地域の産業は自動車と密接につながっている。(新型肺炎のため)自動車工場がストップし、中小企業は大変なことになっている」と説明した。同社の場合、国内自動車企業への納品と中国への輸出が同時に減少した。新型肺炎が本格化する前の先月も中国への輸出量が20%以上(前年同月比)減少したという。同社代表は「前が見えない」という言葉を繰り返し、「我々の製品も中国に売れず、原料として使用する中国の屑鉄も調達するのが難しい状況」と話した。

政府はこの日、経済閣僚会議を開き、今回の事態で困難が予想される中小・中堅企業に1兆9000億ウォンを、零細業者に最大7000万ウォン(2%固定金利)を融資するなどの内容の金融支援策を出した。



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