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北朝鮮、新型スマホ「チンダルレ7」公開…性能は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サムスン電子が最新型スマートフォンの発売を来月に控えた中、北朝鮮が新型スマートフォン「チンダルレ7」を5日、公開した。北朝鮮の対外宣伝メディア「朝鮮の今日」でだ。このメディアは北朝鮮のスマートフォン開発機関、万景台(マンギョンデ)情報技術社が独自の技術で「チンダルレ7」を開発したと伝えた。

「チンダルレ」は万景台情報技術社が開発して普及中のスマートフォンシリーズで、2017年3月に「チンダルレ3」という名称で初めて公開された。当時、iPhoneと似た外形が世間の注目を集めた。北朝鮮がこの日公開したチンダルレ7は表面のボタンをなくす最新の傾向を取り入れている。写真に見える連絡先や文字メッセージの画面はiPhoneと似ている。北朝鮮はカメラの解像度や保存容量など具体的な性能は公開しなかった。

ただ「朝鮮の今日」は「(チンダルレ7は)人工知能(AI)および拡張現実(VR)技術を導入した」とし「指紋認識、音声認識、顔の識別、文字認識などの識別で正確度が高い」と説明した。北朝鮮は最近、科学情報技術分野の発展を督励しているが、独自の技術で開発した生体認証技術を携帯電話に搭載したということだ。


また「音声による文字入力機能が通報文、事務処理、記録ノート、住所録に追加された」とも強調した。これは音声を文字に変えて入力する技術であり、北朝鮮はこれをチンダルレ文字入力機と命名した。北朝鮮も音声命令を通じて携帯電話を制御する人工知能機能を拡大し、AI時代に対応しているということだ。北朝鮮は「いま万景台情報技術社で開発、生産されている数種類の知能型チンダルレ手電話機(携帯電話)は、特色のある外形と機能、使用上の便利性のため、登場するやいなや多くの人気を集めている」と伝えた。

しかし北朝鮮がこの日公開したチンダルレ7は韓国(ギャラクシー)や米国(アップル)などスマートフォン先進国で開発されて普及中の最新型の技術と比べて遅れていると、専門家らはみている。科学技術政策研究院(STEPI)の李春根(イ・チュングン)名誉研究委員は「北は最高指導者の談話や指示を録音してこれを文書化する作業に活用するため、かなり以前から音声を認識する技術の開発に投資してきた」とし「これをスマートフォンに適用しているようだ」と述べた。

李研究委員は「デュアルカメラを装着するなど従来の製品より仕様を高めたが、ギャラクシーのBixbyやアップルのSiriが多くのスマートフォン機能を音声で制御できるのと違い(チンダルレ7は)初期形態であるはず」とし「実際に製品を試してみなければ分からないが、最新型スマートフォンより1、2年ほど技術は遅れている水準と考えられる」と話した。

音声認識技術を適用するためには多くのデータが蓄積されなければならないが、北朝鮮にこうしたデータは多くない。また情報通信技術は日々発展しているが、北朝鮮はすでに大衆化した技術を中国などから導入してきた。



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