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韓国では見られなかった「地上最大スポーツショー」スーパーボウル

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
第54回米プロフットボール(NFL)スーパーボウルが3日(日本時間)、米フロリダ州マイアミのハードロックスタジアムで開催された。米国は熱気に包まれた。チケット再販売サイトの1階観客席の入場チケットの価格は2000万ウォン(約183万円)を超えた。30秒の広告の単価は最高560万ドル(約6億円)だった。カンザスシティ・チーフスがサンフランシスコ・49ersに31-20で逆転勝ちし、50年ぶりに頂点に立った。海外メディアもスーパーボウルを生中継した。

その時間、韓国は無関心だった。「地上最大のスポーツショー」と呼ばれるが、テレビ中継はなかった。主要ポータルのリアルタイム検索語にも「スーパーボウル」は表示されなかった。スポーツ関連コミュニティーサイトに海外リアルタイムストリーミングサイトで中継を見る方法が出てくる程度だった。国内ファンの関心はプレミアリーグ(サッカー)やメジャーリーグ(野球)とは比較にならない。スーパーボウルを視聴するという世界の約230カ国に韓国は含まれていなかった。

韓国でスーパーボウルの中継がなくなったのは低い視聴率のためだ。2017年から昨年までスーパーボウルを3年間中継したMBCスポーツプラスの関係者は「昨年の視聴率は0.323%だった。プロバスケットの視聴率が普通0.2%前後、プロ野球が1%台だ。スーパーボウルの象徴性を考えれば残念な視聴率」と指摘した。続いて「広告も期待ほど入らない。スーパーボウル広告単価が最も高いというのは、少なくとも韓国では通用しない言葉」と話した。また「NFLは正規リーグとスーパーボウルがパッケージ販売される。スーパーボウル1試合のためにシーズン全体を中継することはできない。NFL中継権料自体は安い方だが、それでも広告収入で埋めるのが難しいのが現実」と吐露した。別のスポーツチャンネル関係者も「視聴率が高くても広告収入に直結しないのが現実だが、視聴率も出ないスーパーボウルの中継はリスクが大きく、考慮の対象ではなかった」と話した。


NFLの国内競争力が落ちる理由の一つは韓国人スターの不在だ。今季NFLの韓国人はアトランタ・ファルコンズのキッカー、ク・ヨンフェ(26)だけだ。2年ぶりにNFLに復帰した彼はまだスター選手ではない。スポーツ中継権業界の関係者は「視聴率がある程度出る種目やリーグはたいてい韓国人スター選手が活躍している。プレミアリーグ(孫興民)、メジャーリーグ(柳賢振)が代表的な例だ。韓国スポーツファンはただ試合を観戦するよりも、韓国選手の海外適応と活躍像を見たがっている。ところがNFLには韓国人スターがいないのが問題」と指摘した。

業界では視聴率が上がる潜在力は十分にあると評価している。MBCスポーツプラスの関係者は「試合が主に早朝に行われるが、ク・ヨンフェが出場する試合は瞬間視聴率が0.2%まで上がる。韓国選手が活躍すれば関心が高まるというのは希望を抱かせる部分」と説明した。

NFL3年目のクオーターバック、パトリック・マホームズ(25)はカンザスシティの50年ぶり優勝に貢献した。カンザスシティはスーパーボウル優勝は1970年に続いて2度目。マホームズはパス41本のうち26本を成功させた。特に10-20とリードを許して敗色濃厚だった第4クオーターに劇的なタッチダウンパス2本を通して逆転勝ちに導いた。USAトゥデイは「まホームズが優勝マジックを見せた」と報じた。昨季リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれたマホームズはMVPとスーパーボウル優勝を共に手にした最年少選手(24歳138日)となった。

スーパーボウルのハーフタイム公演も注目された。トップスターが登場するハーフタイム公演にはこれまでマイケル・ジャクソン(1993年)、レディー・ガガ(2017年)、マルーン5(2019年)など当代のスターが出演してきた。今年の試合場所のマイアミはラテン系文化の中心であるためラテンポップスターのジェニファー・ロペスとシャキーラが合同公演をし、歴代最高のショーという評価が多かった。



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