中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が韓国の実体経済にまで転移している。内需と消費をはじめ、観光、製造、輸出などほとんどすべての産業分野で被害が現実化しているものだ。
国立公園や遊園地などの主要観光地だけでなく、都心まで人波が減り自営業者は泣きべそをかいている。映画振興委員会が3日に明らかにしたところによると、先週末に映画館を訪れた総観客は82万3685人だった。旧正月連休のあった前週末の272万8692人より70%ほど減り、前々週末の119万9344人より30%ほど減少した規模だ。観客が減り5日公開予定だった『盗まれた王女』は公開を暫定延期することもした。
エバーランドやロッテワールドなど主要テーマパーク入場者は昨年より来場客が20%以上減った。キッズカフェなど子どもが主要顧客である業種は旧正月連休以降は開店休業状態だ。スキー場の状況も深刻だ。江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)の竜坪(ヨンピョン)リゾートは2月に予定された青少年団体予約全体が取り消されたり無期限延期になったりしたと明らかにした。客室予約も旧正月以降相次いでキャンセルされ、2月の予約の20%が消えた。同じ地域のアルペンシアリゾートも先週基準で2月の予約230件がキャンセルされたと伝えた。
7~9日に予定された光州(クァンジュ)の国家重要無形文化財33号「コサウムノリ祭り」、29日に予定された韓国最大の三一節記念行事である忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)の「アウネ烽火祭り」なども延期または取り消しとなり地域経済も直撃弾を受けている。このように外出を控えれば消費が減り自営業者が打撃を受けるものだ。主要外食業自営業者コミュニティには「新型肺炎患者が増えて売り上げが減った」「同窓会や同好会の会合取り消しが続いている」などの書き込みが上げられている。
産業現場の被害も相次ぐ兆しだ。中国内の工場稼動中断により部品需給に問題が生じ生産に支障が出かねないためだ。現代・起亜自動車は車内配線部品であるワイヤーハーネスの在庫が6日午後3時に底を突く。ワイヤーハーネスは中国に工場を置く韓国の部品メーカー3社から調達しているが、新型肺炎発生から10日以上供給が途絶えている。
この日起亜自動車はワイヤー部品需給支障問題から華城(ファソン)工場と光州(クァンジュ)工場の減産に入った。現代自動車のハ・オンテ国内生産担当社長はこの日蔚山(ウルサン)工場の従業員を対象に電子メールを送り、「中国で部品を供給する一部業者の生産中断が長期化し(現代自動車も)工場別・ライン別休業は避けられない」と明らかにした。
産業研究院のイ・ハング選任研究委員は「管理・調達費用のため部品工場を中国に移転したが、突発変数により工場稼動が止まりかねない状況が発生した。自動車産業の構造変化により部品メーカーが下り坂を歩いているという点も危機を克服するのに障害」と話した。
中国に部品を輸出する韓国企業も直撃弾を受けている。
韓国が中国に輸出する製品の95%は中国が現地で最終材を生産するのに使われる中間財と資本財だ。現地企業の最終材生産が減れば自然に輸出も打撃を受ける。韓国の輸出が昨年1月まで14カ月連続後退した中で、輸出反騰に自信を持っていた韓国政府は突発悪材料に出会い当惑する雰囲気だ。これに対し産業通商資源部の成允模(ソン・ユンモ)長官はこの日輸出状況点検会議を開き、対中輸出入企業と現地進出企業、素材・部品・装備企業に4000億ウォン規模の貿易金融を支援し、物流・通関など輸出時の問題を解消すると明らかにした。
韓国政府が中国人の「制限的入国禁止」カードを切り観光業界はパニックに陥った。昨年韓国を訪れた外国人観光客は1750万2623人。このうち34.4%の602万人が中国人観光客だ。業界では年間中国人観光客規模が最悪の場合半分に減りかねないという懸念が出ている。中国人観光客1人が韓国で使う費用の平均1887ドルを中国人入国者規模で換算すると約13兆5000億ウォンだ。もし中国人観光客が2017年の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復当時のように半減するならば単純計算でも6兆7500億ウォンが蒸発する。年間国内総生産(GDP)の0.35%規模だ。韓国系航空会社は中国路線の半分以上を運航中断したり減便するなど航空業界もパニック状態になった。
国立公園や遊園地などの主要観光地だけでなく、都心まで人波が減り自営業者は泣きべそをかいている。映画振興委員会が3日に明らかにしたところによると、先週末に映画館を訪れた総観客は82万3685人だった。旧正月連休のあった前週末の272万8692人より70%ほど減り、前々週末の119万9344人より30%ほど減少した規模だ。観客が減り5日公開予定だった『盗まれた王女』は公開を暫定延期することもした。
エバーランドやロッテワールドなど主要テーマパーク入場者は昨年より来場客が20%以上減った。キッズカフェなど子どもが主要顧客である業種は旧正月連休以降は開店休業状態だ。スキー場の状況も深刻だ。江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)の竜坪(ヨンピョン)リゾートは2月に予定された青少年団体予約全体が取り消されたり無期限延期になったりしたと明らかにした。客室予約も旧正月以降相次いでキャンセルされ、2月の予約の20%が消えた。同じ地域のアルペンシアリゾートも先週基準で2月の予約230件がキャンセルされたと伝えた。
7~9日に予定された光州(クァンジュ)の国家重要無形文化財33号「コサウムノリ祭り」、29日に予定された韓国最大の三一節記念行事である忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)の「アウネ烽火祭り」なども延期または取り消しとなり地域経済も直撃弾を受けている。このように外出を控えれば消費が減り自営業者が打撃を受けるものだ。主要外食業自営業者コミュニティには「新型肺炎患者が増えて売り上げが減った」「同窓会や同好会の会合取り消しが続いている」などの書き込みが上げられている。
産業現場の被害も相次ぐ兆しだ。中国内の工場稼動中断により部品需給に問題が生じ生産に支障が出かねないためだ。現代・起亜自動車は車内配線部品であるワイヤーハーネスの在庫が6日午後3時に底を突く。ワイヤーハーネスは中国に工場を置く韓国の部品メーカー3社から調達しているが、新型肺炎発生から10日以上供給が途絶えている。
この日起亜自動車はワイヤー部品需給支障問題から華城(ファソン)工場と光州(クァンジュ)工場の減産に入った。現代自動車のハ・オンテ国内生産担当社長はこの日蔚山(ウルサン)工場の従業員を対象に電子メールを送り、「中国で部品を供給する一部業者の生産中断が長期化し(現代自動車も)工場別・ライン別休業は避けられない」と明らかにした。
産業研究院のイ・ハング選任研究委員は「管理・調達費用のため部品工場を中国に移転したが、突発変数により工場稼動が止まりかねない状況が発生した。自動車産業の構造変化により部品メーカーが下り坂を歩いているという点も危機を克服するのに障害」と話した。
中国に部品を輸出する韓国企業も直撃弾を受けている。
韓国が中国に輸出する製品の95%は中国が現地で最終材を生産するのに使われる中間財と資本財だ。現地企業の最終材生産が減れば自然に輸出も打撃を受ける。韓国の輸出が昨年1月まで14カ月連続後退した中で、輸出反騰に自信を持っていた韓国政府は突発悪材料に出会い当惑する雰囲気だ。これに対し産業通商資源部の成允模(ソン・ユンモ)長官はこの日輸出状況点検会議を開き、対中輸出入企業と現地進出企業、素材・部品・装備企業に4000億ウォン規模の貿易金融を支援し、物流・通関など輸出時の問題を解消すると明らかにした。
韓国政府が中国人の「制限的入国禁止」カードを切り観光業界はパニックに陥った。昨年韓国を訪れた外国人観光客は1750万2623人。このうち34.4%の602万人が中国人観光客だ。業界では年間中国人観光客規模が最悪の場合半分に減りかねないという懸念が出ている。中国人観光客1人が韓国で使う費用の平均1887ドルを中国人入国者規模で換算すると約13兆5000億ウォンだ。もし中国人観光客が2017年の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復当時のように半減するならば単純計算でも6兆7500億ウォンが蒸発する。年間国内総生産(GDP)の0.35%規模だ。韓国系航空会社は中国路線の半分以上を運航中断したり減便するなど航空業界もパニック状態になった。
この記事を読んで…