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ポスコ営業利益30%減…武漢肺炎の中国の需要減少の懸念も

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ポスコインターナショナルのミャンマーのガス田[写真 ポスコインターナショナル]

ポスコの営業利益が昨年、30%減少した。10-12月期の営業利益も5576億ウォン(約510億円)に留まり、9四半期続いてきた1兆ウォン台が崩れた。

ポスコは昨年、連結ベースの営業利益は3兆8689億ウォンで、前年比30.2%減少したと31日、明らかにした。売上高は0.9%減の64兆3668億ウォン、当期純利益は4.8%増の1兆9826億ウォンという集計結果が出た。営業利益率は6.0%で、前年比2.5%ポイント下落した。

ポスコは「世界的な景気鈍化と需要産業の低迷、保護貿易主義の強化など厳しい販売条件と鉄鉱石・石炭など原料の価格が上昇したことで売上高と利益が減少した」と説明した。


ポスコは昨年3599万トンの鉄鋼を販売した。前年比40万トン増えた。米中貿易紛争などの販売条件が悪化し、鉄鉱石などの原料の価格が上がったにもかかわらず、販売量が増えたのだ。特に高付加価値製品のワールドトッププレミアム(WTP)製品の販売量が初めて1万トンを突破したとポスコ側は強調した。販売量が増えたのに営業利益率が低下したことについて、原料の価格の上昇分を製品価格に適時に反映できなかったためという分析が出ている。

それでもポスコインターナショナルが史上最大の利益を達成したし、ポスコエネルギーが液化天然ガス(LNG)を直導入して燃料電池の構造を改編するなど系列会社の実績が改善し、営業利益の減少幅を減らした。

ポスコは今年の市況について国内流通価格と世界の鉄鋼価格が回復傾向を見せ、反騰すると予想した。また、最近、米中貿易交渉が第1段階の合意に至ったため対外不安要因がいくつか解消されて市況回復に肯定的な影響を与えるだろうと付け加えた。しかし、新型コロナウイルス感染症(通称・武漢肺炎)が拡散し、中国の建設景気が鈍化するなど、鉄鋼需要が減少の兆しを見せるのは負担になる。

ポスコは安定して営業利益を確保し、未来の市場をリードする製品をWTPに選定し、これらの販売を増やすと同時に、地域・産業別適正価格政策で収益性を確保すると説明した。未来の新事業と考えたバッテリーと関連して陽・負極材の生産能力を拡充し、次世代製品の研究開発(R&D)を強化する予定だ。

また、すでに確保したオーストラリアのリチウム鉱山とアルゼンチン塩湖資源を活用し、電気自動車のバッテリー核心素材のリチウムを商業生産できるように市販の設備投資を滞りなく進行する計画だ。

ポスコインターナショナルはこの日、昨年連結ベースの営業利益は6053億ウォンで前年より28.1%増加し、過去最高の業績を達成したと発表した。売上高は24兆4226億ウォンで前年比3.0%減少したが、純利益は2024億ウォンで74.9%増加した。

最大業績に最も大きく寄与したのはミャンマーのガス田だった。6053億ウォンのうち4417億ウォン(73%)がミャンマーのガス田から出た。ポスコインターナショナルは、大宇(テウ)インターナショナル時代の2000年、ミャンマー西部の海上で鉱区の生産物分配契約を締結したのを皮切りにガス田事業を開始した。

ガス田事業は海中から天然ガスを抽出し輸送・販売する事業だ。現在の埋蔵量基準で今後20~30年は安定した収益を生むことが期待される。

昨年10-12月期にも取引市況が低迷したが、ミャンマーのガス田では中国の需要が増え、堅調傾向を継続した。ポスコインターナショナルの関係者は「今年は食糧・LNG・未来の車など戦略事業の成長を図りながら、高リスク与信取引縮小により取引体質を改善するなど、財務の健全性強化の努力を継続する予定」と語った。



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