「治療後法的処罰しなければならない」「無責任で厚かましい人」…。
京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の明知(ミョンジ)病院で隔離治療中の新型コロナウイルスによる肺炎患者Aさん(54)と関連した記事の一部コメントだ。書き写すのもはばかられるほど激しい表現も相当ある。これに対し隔離病棟の医療陣応援や患者の回復を祈るコメントは数えるほどだ。
Aさんは3日間ソウルの江南(カンナム)や高陽市一山(イルサン)などを移動した事実が確認され批判が集中した。1人隔離病室で携帯電話でニュースのコメントを見ながら眠れずにいる。担当医療陣は「睡眠薬の処方を考慮している」とした。
新型肺炎が拡散し、オンラインとオフラインのどこも否定的内容があふれる。患者が何の制止も受けずに自分の周辺を闊歩したと猛非難する。「中国人=危険」とレッテルを貼り、フォビア(恐怖症)を広める。中国人入国禁止を要請する国民請願参加者が29日午後には60万人に迫った。チャーター機で移送される武漢在住僑民を拒否するニンビー(地域利己主義)が横行する。
新種感染病は正体がよくわからない。発病から1カ月余りの新型肺炎に対し専門家らもはっきりと正体を言いにくい。不安感が生まれるほかない。だがどんな感染病がきてもひとつの原則は変わることがない。病気を無条件でもみ消し、後ろ指を差すほど「日なた」ではなく「日陰」に行く可能性が大きくなるという点だ。感染者が隠れるほど自分の周辺にウイルスが近づくリスクが大きくなる。防疫がさらに難しくなり手の付けられない状況に突き進むことになる。
大韓医師協会は患者を非難する社会的雰囲気が防疫の障害になりかねないと懸念する。医師協会のパク・ジョンヒョク報道官は「患者を非難すれば疑われる症状があっても1339(疾病管理本部コールセンター)に電話するのをためらわせる」と話す。江南聖心(ソンシム)病院感染内科のイ・ジェガプ教授は「3人目の患者はむしろ呼吸器症状が現れ肺炎を疑ってしっかり申告した。無条件に非難ばかりせず激励すべきことは激励しなければならない」と話した。
中国人フォビアも同様だ。韓国系中国人が多いソウルの永登浦(ヨンドゥンポ)・九老(クロ)地域のある保育所の欠席率は80%に達するという。一部保守団体は青瓦台(チョンワデ、大統領府)前で中国人入国全面禁止を要求する集会を開いた。中国人を受け入れない食堂も出てきた。
2015年の中東呼吸器症候群(MERS)流行を改めて見るようだ。「テジャブ」だ。当時「スーパースプレッダー」の14人目の患者を非難する声は激しかった。医療陣も非難された。幸い医療陣の献身を見て状況は変わったたが、患者と医療陣への非難がMERS終息に大きな障害として作用した。
5年前の経験は盲目的恐怖より小さな勇気と連帯が疾病退治に近いという教訓を与える。確定患者がわざと歩き回ったはずはない。その人も被害者だ。激しければ死ぬこともある。だれでもその人になる恐れがある。中国人忌避は「ジェノフォビア」(外国人嫌悪症)と映る。韓国の国格に似合わない。
延世(ヨンセ)大学医学部医療法倫理学科のイ・イルハク教授は、「市民は患者を『危険だが私の仲間であり犠牲者』と考えなければならない。患者も市民意識を持って周辺を守るために努力しなければならない。信頼が不足する韓国社会問題がMERSに続き再び現れた。韓国政府は一貫した原則を持って透明に疎通してこそ対立を解くことができる」と話した。
京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の明知(ミョンジ)病院で隔離治療中の新型コロナウイルスによる肺炎患者Aさん(54)と関連した記事の一部コメントだ。書き写すのもはばかられるほど激しい表現も相当ある。これに対し隔離病棟の医療陣応援や患者の回復を祈るコメントは数えるほどだ。
Aさんは3日間ソウルの江南(カンナム)や高陽市一山(イルサン)などを移動した事実が確認され批判が集中した。1人隔離病室で携帯電話でニュースのコメントを見ながら眠れずにいる。担当医療陣は「睡眠薬の処方を考慮している」とした。
新型肺炎が拡散し、オンラインとオフラインのどこも否定的内容があふれる。患者が何の制止も受けずに自分の周辺を闊歩したと猛非難する。「中国人=危険」とレッテルを貼り、フォビア(恐怖症)を広める。中国人入国禁止を要請する国民請願参加者が29日午後には60万人に迫った。チャーター機で移送される武漢在住僑民を拒否するニンビー(地域利己主義)が横行する。
新種感染病は正体がよくわからない。発病から1カ月余りの新型肺炎に対し専門家らもはっきりと正体を言いにくい。不安感が生まれるほかない。だがどんな感染病がきてもひとつの原則は変わることがない。病気を無条件でもみ消し、後ろ指を差すほど「日なた」ではなく「日陰」に行く可能性が大きくなるという点だ。感染者が隠れるほど自分の周辺にウイルスが近づくリスクが大きくなる。防疫がさらに難しくなり手の付けられない状況に突き進むことになる。
大韓医師協会は患者を非難する社会的雰囲気が防疫の障害になりかねないと懸念する。医師協会のパク・ジョンヒョク報道官は「患者を非難すれば疑われる症状があっても1339(疾病管理本部コールセンター)に電話するのをためらわせる」と話す。江南聖心(ソンシム)病院感染内科のイ・ジェガプ教授は「3人目の患者はむしろ呼吸器症状が現れ肺炎を疑ってしっかり申告した。無条件に非難ばかりせず激励すべきことは激励しなければならない」と話した。
中国人フォビアも同様だ。韓国系中国人が多いソウルの永登浦(ヨンドゥンポ)・九老(クロ)地域のある保育所の欠席率は80%に達するという。一部保守団体は青瓦台(チョンワデ、大統領府)前で中国人入国全面禁止を要求する集会を開いた。中国人を受け入れない食堂も出てきた。
2015年の中東呼吸器症候群(MERS)流行を改めて見るようだ。「テジャブ」だ。当時「スーパースプレッダー」の14人目の患者を非難する声は激しかった。医療陣も非難された。幸い医療陣の献身を見て状況は変わったたが、患者と医療陣への非難がMERS終息に大きな障害として作用した。
5年前の経験は盲目的恐怖より小さな勇気と連帯が疾病退治に近いという教訓を与える。確定患者がわざと歩き回ったはずはない。その人も被害者だ。激しければ死ぬこともある。だれでもその人になる恐れがある。中国人忌避は「ジェノフォビア」(外国人嫌悪症)と映る。韓国の国格に似合わない。
延世(ヨンセ)大学医学部医療法倫理学科のイ・イルハク教授は、「市民は患者を『危険だが私の仲間であり犠牲者』と考えなければならない。患者も市民意識を持って周辺を守るために努力しなければならない。信頼が不足する韓国社会問題がMERSに続き再び現れた。韓国政府は一貫した原則を持って透明に疎通してこそ対立を解くことができる」と話した。
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