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【コラム】犬豚として生きてみたところ=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世論に押されて撤回したものの、青瓦台(チョンワデ、大統領府)がチョ氏一家の捜査を人権侵害だとし、国家人権委員会に送付したことをはじめ、この政府の非常識な暴走は計り知れない。常識どころか法治否定と憲法無視もいいところだ。自分側の捜査妨害の意図で検察総長の意見を排除したまま手足を切る人事を強行しながら、逆に総長に対して抗命したから懲戒方案を探すとか探さないとか、同じ陣営の人々でさえ反発している青瓦台家宅捜索拒否にも瞬き一つしないでいる。

青瓦台がこれだから、長官や与党議員などもまさに同じレベルで国民に対する。決して誇張ではない。不動産急騰に配車サービス「TADA(タダ)」問題まで、手がける案件ごとに災難水準の社会的葛藤を引き起こした金賢美(キム・ヒョンミ)国土部長官(民主党議員)が、批判的な発言をした自分の地方区の住民に「水が悪くなった(=住民のレベルが低くなった)」と暴言を放つことをはばからず、李海チャン(イ・ヘチャン)民主党代表が「先天的障がい者は意志が弱い」と言って障がい者を貶めるような妄言を普通に吐いてのけるのも、すべてこのような認識から出たもののようだ。「証拠隠滅ではなく証拠保存」と話していた盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団の柳時敏(ユ・シミン)理事長の詭弁も忘れてはいけない。

国民を犬豚とみなし、信頼と公正、いやもっと根本的な「正しい、正しくない」の価値観まで崩壊させたこの政権を見ていると、「ある社会の価値観が逆さまに立つか価値判断が揺れる時、誤った良心を持つ人の知識はどんな盗みや殺人よりも危険な犯罪」という誰かの批判が脳裏に思い浮かぶ。それがまさに故盧武鉉元大統領の言葉だ。彼は自伝エッセイ『なあお前、僕をちょっと助けてくれ』の中で国民を欺いて無視する頭の良い人々を強く非難した。


ともすれば盧武鉉精神を云々するこの政権の人々が明らかに恥じなければならない部分であるはずだが、彼らは堂々と顔を上げ、犬豚だけが恥じ、何がどうなっているのか分からない。

アン・ヘリ/論説委員


【コラム】犬豚として生きてみたところ=韓国(1)

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