サイド・シャーベスタリー駐韓イラン大使は9日、中央日報との単独インタビューで韓国が米国主導のホルムズ海峡の有志連合に派兵する場合「(韓国と)断交も考えられるほど影響を与える可能性がある」と明らかにした。シャーベスタリー大使は「(韓国を含む)他国がホルムズ海峡で軍事活動をすることになれば、イランがじっとしていないだろうという点は明らかだ」として「1000年以上続いているイランと韓国両国関係の歴史の中で現時点が最も大きな危機」と話した。
また「米国がイランの英雄(ガーセム・ソレイマニ革命守備隊司令官)を殉教させ、イラン国民の自尊心を踏みにじった今この時期に韓国が派兵すればイラン国民は受け入れ難いほど憤るだろう」としながら「韓国が派兵しないことを願う」と力説した。インタビューはこの日午後、ソウル東氷庫洞(トンビンゴドン)駐韓イラン大使官邸で約70分間行われた。シャーベスタリー大使はインタビューに臨みながら本人が直接手書きで書いた数枚の答弁書を準備してきた。イランが8日(現地時間)明け方、イラクの米軍基地をミサイルで攻撃した後初めてのインタビューだ。
次は一問一答の要旨。
--イランがまた米国に反撃して戦争につながる可能性があるだろうか。
「現在としては戦争はない。だが、米国がイランをまた攻撃すれば、われわれはすぐ反撃するだろう」
--ドナルド・トランプ大統領が追加経済制裁の可能性に言及した。
「トランプ大統領の対国民談話は見なかった。朝に起きて記事で読んだ。制裁も一種の経済テロだ。だが、われわれに自力で立ち上がる方法を知らせたということから制裁には良い面もある。米国はソレイマニ氏をテロした後、イラン国民が一丸となることを見て驚きながら教訓を得ただろう。われわれは攻撃を受ければ必ず応酬する。それをはっきりと見せた。米国も大きな経験をしたと思う」
--一部ではイランがミサイル攻撃前に事前警告を通じて米軍に隠れる時間を与えたという見方もある。イランと米国いずれも国内政治的理解のためにショーをしたという指摘もあるが。
「攻撃に関連した詳細な内容を私は分からない。だが、イランの目的は米国人を殺すことではなかったと個人的に考える。イラン国民の団結と報復への意志を見せたのが最も重要だった」
--ハリー・ハリス駐韓米国大使が7日、韓国がホルムズの有志連合に参加してほしいという意向を再度明らかにしたが。
「(深くため息をついて)イラン・韓国関係に第3国が介入しようとするのではないのか」
--韓国政府としては悩みが深い。結局派兵するならどうなるだろうか。
「(ホルムズの隣国でない)他国が駐留することになれば、地域の情勢は不安になるだろう。他国が軍事活動をすることになれば、イランははじっとしていないだろうという点は明らかだ。韓国とイランの関係は1000年以上新羅時代まで遡るが、今この時点が最も大きな危機だ。韓国がホルムズ海峡に派兵することがないことを望む」
--最悪のシナリオは。
「米国はイランの敵だ。立場を変えて考えてほしい」
--断交をも可能なのか。
「そこまでも明らかに影響を与え得る。その他にも韓国企業がイラン市場を失う可能性があり、イラン国民が韓国製品の不買運動を起こすかもしれない。すでに韓国が(米国の対イラン)制裁に参加している状況で中国のような国の企業が韓国企業のパイを奪っている。原油輸入も今は制裁のためにどうせ(韓国が輸入を)していないが、それも未来に(制裁が緩和されるといってもイランが韓国に原油輸出を)拒否する可能性もある。経済的なことはさておき、韓国に対するイランの国民感情が怒りに変わるだろう。米国がイランと韓国の関係を厳しくしている。なぜ第3国が介入をするのか。理にかなわない」
--イランが北朝鮮と核・ミサイル挑発を連携する可能性に対する懸念も提起されている。
「絶対に、イランは北朝鮮とそのような関係ではない。イランは韓半島(朝鮮半島)の非核化を望む。イランと北朝鮮の核活動は完全に100%違うため比較不可だ。イランが作ろうとしているのは核兵器ではない。核兵器はアラビア語で『ハラーム(禁止)』だとイランの最高指導者であるアリー・ハーメネイー氏も話した。国際原子力機構(IAEA)の査察を最も多く受けている国がどこか知っているか。イランだ」
--今後非核化の見通しは。米国がイランと締結した核合意JCPOA(包括的共同作業計画)から脱退したが、イランも核濃縮再開の意向を明らかにしたが。
「JCPOA第26条と第36条をみると、参加国の中で一部が義務事項を守らなければイランも遵守する必要がないという内容がある。われわれはそれに従うだけだ。過去1年間、段階的に措置を取ってきたし、最近の核濃縮発表もその流れだ。一番重要なのが何かといえば、イランはJCPOAから脱退しなかったということだ。イランの核活動は平和的だ」
また「米国がイランの英雄(ガーセム・ソレイマニ革命守備隊司令官)を殉教させ、イラン国民の自尊心を踏みにじった今この時期に韓国が派兵すればイラン国民は受け入れ難いほど憤るだろう」としながら「韓国が派兵しないことを願う」と力説した。インタビューはこの日午後、ソウル東氷庫洞(トンビンゴドン)駐韓イラン大使官邸で約70分間行われた。シャーベスタリー大使はインタビューに臨みながら本人が直接手書きで書いた数枚の答弁書を準備してきた。イランが8日(現地時間)明け方、イラクの米軍基地をミサイルで攻撃した後初めてのインタビューだ。
次は一問一答の要旨。
--イランがまた米国に反撃して戦争につながる可能性があるだろうか。
「現在としては戦争はない。だが、米国がイランをまた攻撃すれば、われわれはすぐ反撃するだろう」
--ドナルド・トランプ大統領が追加経済制裁の可能性に言及した。
「トランプ大統領の対国民談話は見なかった。朝に起きて記事で読んだ。制裁も一種の経済テロだ。だが、われわれに自力で立ち上がる方法を知らせたということから制裁には良い面もある。米国はソレイマニ氏をテロした後、イラン国民が一丸となることを見て驚きながら教訓を得ただろう。われわれは攻撃を受ければ必ず応酬する。それをはっきりと見せた。米国も大きな経験をしたと思う」
--一部ではイランがミサイル攻撃前に事前警告を通じて米軍に隠れる時間を与えたという見方もある。イランと米国いずれも国内政治的理解のためにショーをしたという指摘もあるが。
「攻撃に関連した詳細な内容を私は分からない。だが、イランの目的は米国人を殺すことではなかったと個人的に考える。イラン国民の団結と報復への意志を見せたのが最も重要だった」
--ハリー・ハリス駐韓米国大使が7日、韓国がホルムズの有志連合に参加してほしいという意向を再度明らかにしたが。
「(深くため息をついて)イラン・韓国関係に第3国が介入しようとするのではないのか」
--韓国政府としては悩みが深い。結局派兵するならどうなるだろうか。
「(ホルムズの隣国でない)他国が駐留することになれば、地域の情勢は不安になるだろう。他国が軍事活動をすることになれば、イランははじっとしていないだろうという点は明らかだ。韓国とイランの関係は1000年以上新羅時代まで遡るが、今この時点が最も大きな危機だ。韓国がホルムズ海峡に派兵することがないことを望む」
--最悪のシナリオは。
「米国はイランの敵だ。立場を変えて考えてほしい」
--断交をも可能なのか。
「そこまでも明らかに影響を与え得る。その他にも韓国企業がイラン市場を失う可能性があり、イラン国民が韓国製品の不買運動を起こすかもしれない。すでに韓国が(米国の対イラン)制裁に参加している状況で中国のような国の企業が韓国企業のパイを奪っている。原油輸入も今は制裁のためにどうせ(韓国が輸入を)していないが、それも未来に(制裁が緩和されるといってもイランが韓国に原油輸出を)拒否する可能性もある。経済的なことはさておき、韓国に対するイランの国民感情が怒りに変わるだろう。米国がイランと韓国の関係を厳しくしている。なぜ第3国が介入をするのか。理にかなわない」
--イランが北朝鮮と核・ミサイル挑発を連携する可能性に対する懸念も提起されている。
「絶対に、イランは北朝鮮とそのような関係ではない。イランは韓半島(朝鮮半島)の非核化を望む。イランと北朝鮮の核活動は完全に100%違うため比較不可だ。イランが作ろうとしているのは核兵器ではない。核兵器はアラビア語で『ハラーム(禁止)』だとイランの最高指導者であるアリー・ハーメネイー氏も話した。国際原子力機構(IAEA)の査察を最も多く受けている国がどこか知っているか。イランだ」
--今後非核化の見通しは。米国がイランと締結した核合意JCPOA(包括的共同作業計画)から脱退したが、イランも核濃縮再開の意向を明らかにしたが。
「JCPOA第26条と第36条をみると、参加国の中で一部が義務事項を守らなければイランも遵守する必要がないという内容がある。われわれはそれに従うだけだ。過去1年間、段階的に措置を取ってきたし、最近の核濃縮発表もその流れだ。一番重要なのが何かといえば、イランはJCPOAから脱退しなかったということだ。イランの核活動は平和的だ」
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