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【噴水台】2020年、爆弾は爆発するか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国際投資紛争解決センター(ICSID)は世界銀行傘下の国際仲裁機関だ。その名前になじみのない人もISDと言えばわかるかも知れない。投資家国家間訴訟、ISD判定をする代表的な機関がICSIDだ。

ICSIDは国際仲裁機関のうち最も大きな事件を扱う。そのためだれでも仲裁人に選任されるのではない。この分野で有名な検証された少数だけがICSID仲裁人に選任される。そのためみんな年齢が高い。主流が70代から80代、90代もいる。国際仲裁業界関係者は「60代でも若干若く、70歳になってこそ『ICSIDの仲裁をやってみてもいいだろう』という雰囲気」と伝えた。

問題は、ISD訴訟は増えているのに仲裁人が多くなく、過負荷がかかっている点だ。平均3~4年の判定期間がさらに長くなる。「あまりに長くかかり真実を明らかにするのに影響がある」という業界の不満は大きいが、高齢化した仲裁人はなかなかスピードを出すことができない。


「年末にローンスターISD爆弾が爆発する。それまでに他の出入先に逃げろ」。

昨年春、金融委員会高位関係者が「待避令」を下した。2012年11月にローンスターが「外換銀行売却を意図的に遅延させた」として韓国政府を相手取り提起したそのISD判定が差し迫ったという話だった。訴訟額は実に5兆ウォン台。ICSID仲裁人が引き受けたISDの中でも異例的に長引いている超大型事件だ。

昨年11月にローンスターの外換銀行売却を扱った映画『ブラックマネー』が公開された。同時に参与連帯など進歩陣営は待っていたとばかりに「ローンスター捜査要求」の記者会見を行い、検察に陳情書を出した。映画公開から検察陳情まで、しっかり組まれた企画セットだった。だれが見てもローンスターISD判定予想時期に合わされていた。

幸か不幸か、爆発はなかった。ブラックマネーはまもなく公開された『アナと雪の女王2』に押され観客数は250万人にとどまった。ローンスターISD判定は結局年を越した。一部では70代のジョニー・ビーダー仲裁裁判長の健康異常説を提起する。

2020年、爆弾は果たして爆発するだろうか。韓国政府は爆弾の破壊力(賠償額)を、金融官僚は天下り官僚に浴びせられる矢を心配し戦々恐々だ。ローンスターが外換銀行をハナ金融に売却して韓国を離れ8年。うんざりするその名前、ローンスターが再び爆弾になって韓国社会を揺るがすところだ。

ハン・エラン/金融チーム長



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