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韓国軍、原子力潜水艦も良いが4万ウォンの戦闘服から改善すべき(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
Q:北朝鮮が核を持っても韓国は持ってはならないという意味ですか。

A:「例えば夫婦げんかをして妻が家の半分に火を付けたとしましょう。それでは私も残りの半分に火を付けるべきでしょうか。そうすべきという人もいるし、そうしてはならないという人もいるでしょう。これは本当に深く悩んで長時間討論する問題です。私も大佐や准将の時は北朝鮮が核兵器を撃てば韓国も同じように使わなければならないと考えました。だがいまは考えが違います。平壌(ピョンヤン)の住民250万人を相手に核兵器を使うのではなく、金正恩(キム・ジョンウン)を含め北朝鮮指導部だけピンセットのように打撃できる在来式精密爆弾を使うのが良いとみます」

Q:そのような武器がありますか。


A:「あります。韓米連合軍はそのような精密打撃能力を保有しています」

Q:戦術核再配備や北大西洋条約機構(NATO)式核共有は代案になれないでしょうか。

A:「NATO式核共有は核爆弾を投下する時に欧州のNATO加盟国の航空機を使うというだけで、使うかどうかは米国が決めます。米国が核爆弾にコードを入力しなければただの鉄の塊と変わらないです。核共有は有事の際に欧州諸国が核兵器を持つ米国に操縦士と航空機を貸すという程度の意味です。戦術核再配備もそうです。米国の戦略爆撃機が6時間あればグアムから飛んで来られるのにあえて韓半島に戦術核を持ってきて標的になる必要はないでしょう」

Q:それでも安心はできないでしょうか。

A:「むしろその反対です。例えば原州(ウォンジュ)にB61核爆弾を持ってくるとしましょう。すると原州に住む住民からして不安で住めません。持ってきた瞬間ここは叩いても良いという意味と変わらないことになるでしょう」

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Q:韓国軍と米軍を比較するとどんな差があるとみますか。

A:「さまざまなものがあるが、最も大きな差のひとつが韓国はまともに訓練するのが大変だという点です。米国の場合には訓練中に事故が起きたと指揮官を相次いで解任したりしません。しかし韓国は違います。そのため自然と指揮官が危険な訓練はしないようになります。本当に戦争に備えるためには危険な訓練をたくさんしなければなりません」

Q:韓国は徴兵制なので親の顔色をうかがうほかなくないですか。

A:「副士官級以上の職業軍人が大部分である特殊戦司令部のようなところでも安全中心の訓練をしています。普段は問題ないが、戦時には問題になります。訓練不足が戦時作戦統制権転換ともあいまって米軍なしで韓国だけでできるだろうかと疑念が生じます」

Q:軍装備改善伝導師として活躍しています。

A:「特殊戦司令官をしながら韓国の軍人の装備が不十分だという思いをたくさんしました。韓国の将軍は国防政策、安保戦略の話はたくさんするが、装備に対しては大きな関心がないです。韓国の軍人に外国製の車は買えないでも最小限『ソナタ』程度は買おうというのが私の考えです。いま韓国の軍人が使う装備は軽自動車水準です。死ぬ日まで装備改善に向け最善を尽くすつもりです」

Q:具体的に例を挙げてください。

A:「韓国の兵士は4万ウォンの戦闘服を着ます。火がつけば焼けて溶けてしまいます。溶けたものをはがすと皮膚も一緒にはがれます。米軍が着る15万ウォンの戦闘服は燃えにくいです。最近の米軍は銃で撃たれてもあまり死にません。性能の良い防弾服と防弾ヘルメットのおかげでもありますが、応急処置キットが良いためです。だいたい10万ウォンぐらいします。総力戦の前段階で核心的役割をする特殊戦司令部、捜索・特攻部隊、海兵隊など特殊・地上作戦投入兵士に対してだけは最高の火器と装具、通信装備を取りそろえてあげなければなりません。それでこそ精鋭化が可能です」

Q:結局お金の問題ではないですか。

A:「韓国は国防費として年間50兆ウォンを使います。巨額を投じて原子力潜水艦を作るのも良いが燃えない戦闘服問題から解決していこうということです」。


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