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1時間に5件の「弾丸出前」に惚れた…ドイツDHが韓国「出前の民族」を選んだ理由(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆韓国を「グローバルテストベッド」と判断

韓国というユニークな食品配達市場の特性も今回のM&Aに影響を及ぼした。DHは韓国を新制度・新技術のたたき台とみなしている。韓国は加盟店手数料の廃止と大規模なブランドマーケティングなど実験的な制度が成功裏に定着した。最近では料理やメニューを勧めてくれる人工知能(AI)や店舗内から食品を配達する自動運転ロボットまで登場した。

オートバイで食品を配達する配達員(ライダー、rider)の競争力も独歩的だ。多数の韓国ライダーは技術基盤で開発した最適な動線を使って1時間に5件前後の食品を配達する。他国ではあり得ないほどのスピードだ。


このような「出前の民族」配達ノウハウを世界に持ち込めば、グローバル競争力を向上させることができると判断したようだ。

実際、DH本社は全世界の事業のほとんどを掌握しているが、唯一デリバリー・ヒーロー・コリアにはほぼ100%の自律経営権を付与している。むしろ韓国事業のノウハウを世界の事業場に逆適用する場合も一度や二度ではない。DHは出前箱(2014年)・フードフライ(2017年)も買収した。

◆「出前の民族」と「ヨギヨ」を比較してグローバルに適用

「出前の民族」を買収すれば、食品配達サービスを比較・対照することも容易になる。消費者の立場ではあまり変わらないが、「出前の民族」は飲食店主が支払う広告料が、「ヨギヨ」は売り上げに比例して受け取る手数料が主な収入源だ。「出前の民族」と「ヨギヨ」を比較すれば、より効率的なビジネスモデルを探り当ててグローバル市場に適用することができる。

韓国内の食品配達市場の潜在力もDHが「出前の民族」の価値を高く評価した背景に挙げられる。2018年全国食品消費形態調査によると、国内消費者の86.8%が飲食店に直接電話して出前を注文する。これに対し、食品配達アプリを利用する消費者は6.4%に過ぎない。M&A以降、DHが国内市場の90%を占めることになるが、全体の食品配達市場シェアはまだ5.8%にすぎない。


1時間に5件の「弾丸出前」に惚れた…ドイツDHが韓国「出前の民族」を選んだ理由(1)

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